2024年10月28日 16:39作家インタビュー:ミスミシンーー作品を上手く仕上げるとついガッツポーズをしてしまうすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、作品を上手く仕上げるとついガッツポーズをしてしまう「ミスミシン」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
ミスミシン ミスミシンと申します。
ロボットとホラーをこよなく愛する雑多文字書きです。
よろしくお願いします。
——小説家を目指すきっかけは何でしたか?
ミスミシン きっかけらしいきっかけは無かったです。
元々絵を描くのが好きだったんですが、自分には絵の才能がない!と諦めて文章を書き始めたらそのままハマっていった、って感じです。
いつかプロになれれば、と思っていましたが、小説を書くこと自体が日常だったので特に意識した事はなかった気がします。
——執筆活動において影響を受けた作家や作品はありますか?
ミスミシン 京極夏彦さん、島田荘司さん、綾辻行人さん、小野不由美さんの作品は高校時代に滅茶苦茶に読みまくりました。
あと、個人的に安井健太郎さんの作品視点描写が大好きでかなり影響を受けていると思います。
作品としては小学生の頃に出会った三国志(吉川英治版)に影響を受けて群像劇が大好きでいっぱい書いています。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
ミスミシン 二次創作は結構色々なジャンルを書いていたのですが、自分の創作という分野で言うと設定ばかりを書きまくって文章化した事は少なかった気がします。
なんというか、プロットを最後まで書いてしまうとそこで満足してしまう体質で……。
最後まで執筆したのは過去他社さんに投稿した作品3種くらいだと思います。
なので、オススメの作品となると今ネオページさんで書かせていただいている【拝啓、魔女より海底から】と【黒猫茶屋裏口古書店】をオススメしたいです。
読んで後悔はさせません!……させたくありません!
——自作の魅力はどこにあると思いますか?
ミスミシン 自作を読んでくださる読者様によく言って頂けるのが「映画を見ているように情景をイメージ出来る」という部分なので、恐らくそこが魅力かなと思っています。
文章だけど情景を映像のようにイメージ出来る作品は、常に心がけている部分なので、試しに読んで頂けると嬉しいです。
——今回の連載新作『拝啓、魔女より海底から』、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
ミスミシン 主人公のナオ(エリス)が徐々に異世界に順応していく所や、ナオとエリスの違いと違うからこその世界の変化を見守っていただきたいなと思っています。
エリスが何度やってもどうしようもなかった未来をただの人間のナオが変えていく事と、リリやジョンといったメインのキャラとの関係性なんかもエリスなのかナオなのかで変わってきます。
そして未だ出てこない「海底から」の意味も、ご注目頂けたらと思います。
——執筆に対する情熱が途切れたことはありますか?また、その際はどのように自分を励ましていますか?
ミスミシン しょっちゅうあります!
自分の作品に自信がなくなったり、自分の技量がないのではと落ち込んだり……
そういう時はとにかく寝たりゲームしたり、一日でも二日でも執筆から離れたり、逆にとにかく書きまくっています。
自分を励ますというよりも、追い込むという方が正しいかもしれません。
結局自分にはこれしかない、と思っているので、情熱が途切れても日常として執筆に戻って来るのは分かっているので(笑)
——執筆中で最も楽しい瞬間はいつですか?
ミスミシン 書き上げた瞬間です。
このシーンが楽しいとか、伏線回収した瞬間が快感!とかはあまりなくて、とにかく目標文字数で書き上げたり想定ページ数ぴったりで作品がおさまったり、といったシーンが特に楽しいしガッツポーズしちゃいます。
そして完成した作品を数カ月後くらいに読み返す時もとても楽しいです。
書いてる最中に読み返すのは嫌いなのですが、不思議です。
——長編作品を執筆する際に最も挑戦的だと感じることは何ですか?その際にどのような対策を取っていますか?
ミスミシン お話の合間合間に「何も考えずに」伏線を隠しておく事でしょうか。
自分にしかわからない伏線は後で使わない事もよくあるんですが、何も考えずに伏線を隠して、後でうまくそれが拾えた時はにっこりします。
対策は、自分にしか分からない伏線にする事です。
伏線を使い忘れてもダメージを受けるのは自分だけ、というのが大事です。その方が恥ずかしくないので(笑)
——日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?
ミスミシン 現状ほぼ専業状態なのでバランスと言われると一日の大半、という事になりそうです。
が、一日のノルマを決めてその文字数をクリアするまでだけ書く、と決めているので、マッハで書き上げられる時もあれば丸一日かかる時もありますので、具体的な時間とかは決まっていません。
完全に気分に左右されています。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?
ミスミシン いっぱいいます!
二次創作の方で自作に出会いファンだと言って下さる方や友人、家族、同じ文筆業をしている叔父なんかも応援してくれています。
PCよりスマホな方々なので、見てくれているかはわかりませんが(笑)
応援に応えられればいいんですが、そこは自分ではどうにもならない所なので、せめてもいい作品を書きたいなと思っています。
——作品を読んで応援してくれるファンに向けて、どのような言葉を贈りたいですか?
ミスミシン 拙作を楽しんで頂けていますでしょうか。
私の作品に貴重な時間を使って下さって本当にありがとうございます。時間を無駄にした、と思われないよう今後もたくさん頑張りたいと思っているので、どうぞまた見に来てやってください!
——今後どのような作品を書いていきたいと考えていますか?
ミスミシン 挑戦してみたいのはロマファンやBLといった恋愛方面の作品を書いてみたいなと思っています。
あと自分の大好きで人生の大半熱量を傾けているロボットものを書きたいな!とか思っています。
——小説家としてのキャリアで達成したい目標は何ですか?
ミスミシン 何か……ゲームや漫画のノベライズを書かせて頂けたりしたら嬉しいなー、という夢が昔からあったりします。
好きな作品を違った側面からもっと広げていけるような表現をしてみたいなと、昔から思っています。
小説からのコミカライズはよくあるので、その逆ですね。昔は結構見たのですが、最近はあまり見ないように思うのでより書いてみたいです。
あとは……月並みですが書籍を出して頂けるような作品を書けたらなぁとかは、強く思います。
いつかいつかの夢ばかりですが、夢は持ってて損はないので!
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
ミスミシン ぶっちゃけ最初は「詐欺かな?」と一瞬思ったことがあります(笑)
本当に自分で大丈夫なのかと、契約の段階になるまで色々と信じられませんでした。
でもそれはネオページさんや担当さんが悪いとかではなく、私が自分の作品に自信がなくって、「私が?ほんとに?」と思っていた部分が大きいです。
基本的に自己評価が低いタイプの人間なので、今でも頻繁に担当さんには色々聞いてしまって……お世話になっております。
——現在、「ネオページ」の編集者さんとのやり取りについてはどのように感じていますか?
ミスミシン ご質問を送ると早めにお返事を頂けたり、ちょっとした相談にも真摯にお返事を頂けるので安心して創作に取り組めています。
サイトの使い方から作品の内容から相談してしまって「お時間使わせてすみません!」といつも思っています。
いつも有難う御座いますっ
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
ミスミシン とにかく携帯版の完成を心待ちにしています。
応援してくれている方の中にはPCを所持しておらず、不便しながらスマホで見ているという方がいらっしゃるのと、私も小説はスマホで見る事が多いので、寝っ転がりながらネオページを見れたらいいのにな~と思っています。
携帯版が出来れば閲覧者・登録者両方ドッと増えると思うので、それも楽しみですね。(編集部注:このインタビューは9月に行われましたが、その後、スマホ版サイトの先行版が公開されています。)
あとは、今やっているような読者さんにもメリットがあるような企画とかをして頂けると宣伝もしやすくなるし読者さんも増えそうなのでそういうのもいいなと思っています。
ネオページは今色々挑戦的にやってらっしゃるので、期待は尽きませんっ。
ミスミシン先生の新作を今すぐチェックしよう!
拝啓、魔女より海底から ミスミシン 異世界ファンタジー | ダークファンタジー 連載中·41話·155,256文字 最初から読む もっと見る2024年10月21日 19:34作家インタビュー:黒月天星——学生時代の落書きをきっかけに執筆活動を始めたすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、学生時代の落書きをきっかけに執筆活動を始めた「黒月天星」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
黒月天星 あちこちの小説投稿サイトに出没している自称物書きでございます。まだまだ未熟な身ではありますが、私の作品が皆様の暇つぶしにでもなれば幸いです。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
黒月天星 原点になったのは、学生時代にノートの隅に書いていた落書きでしたね。
就職活動が上手く行かなかった時、偶然小説投稿サイトを見つけて暇つぶしに読んでいく内に昔書いた落書きを思い出して、それを繋ぎ合わせたら自分も作品が作れるんじゃないかと。そうすれば自分でも何か出来るのではないかと思ったのが始まりでした。
影響を受けた作品となると幾つかありますが、最初期にその投稿サイトで読んでいた『盾の勇者の成り上がり』や『理想のヒモ生活』、『フリーライフ 異世界何でも屋奮闘記』辺りでしょうか。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
黒月天星 一番最初に書き始めたのはもう六年ほど前で、長編短編二次創作なども含めると10作品ぐらいでしょうか。全部合わせての正確な文字数等は数えるのが難しいのですが、一番長いシリーズは100万文字を超えていますね。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
黒月天星 その辺りは普段から割と行き当たりばったりですね。書いている内にふとこんな風にしたら面白いんじゃないかなと思いついたものを取り入れる事もざらですし。
——今回の連載新作『異世界予言システム。勇者に迫る死亡ルートを回避せよ!』で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
黒月天星 今回は原点に立ち返って異世界ファンタジー物ですので、昔の私の作品を知っている人からしたらこう変わったかと驚いてほしい点ですかね。
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
黒月天星 正直な話、いつドッキリでしたと切り出されるのかなんて思っていました。なにせ一度も顔合わせもないままメール上のみのやり取りでしたからね。切ろうと思えば簡単に切れる繋がりでしたので。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
黒月天星 何度目かのメールのやり取りの時に、最悪最低文字数に到達しなくても来月に持ち越せると伺った辺りですかね。多少融通が利くとあって気が楽になりました。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
黒月天星 6で前述したように、完全にメール上のみの繋がりなので互いが互いに一方的に切ろうと思ったら切れるのが良くも悪くもという所でしょうか。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
黒月天星 いつも次の展開に悩んでいますね。書きながらこの先どうなるのか考えるなんてしょっちゅうです。
最も楽しいのは……やはり区切り良く書き上げた瞬間ですかね。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
黒月天星 支援とまでは言いませんが、やはり作品への感想が何よりも欲しいところはありますね。編集者の視点だけではなく、純粋に読者としての感想も欲しいのです。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
黒月天星 執筆時間は元々あまり安定していなかったんですよね。書きたい時には何時間も一度に書き続けるけれど、やる気が出ないときは日がな一日怠けてみたりとか。
その意味ではこちらの作品に今集中しているだけで、以前と活動自体は変わっていません。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
黒月天星 一応前々から身近な相手には執筆活動の事は伝えていて、時折それとなくアドバイスは貰ったりしていますね。
あと読者の皆様に向けては、私の作品を読んで少しでもその人生により良い影響を与えられたのならば幸いです。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
黒月天星 今の所は現在書いている作品で手いっぱいですが、その内それぞれの作品の主人公なりヒロインなりで共演する作品なんて書いてみたいですね。まとめ切れるか不安ですが。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
黒月天星 目標はやはり実際に、どんなに少なくても良いので本としてまとめた品が出来る事ですかね。
契約については自分でもそこまで大きな影響があるとは思っていませんが、まあ企画の賑やかし程度にはなっていれば良いなと思っています。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
黒月天星 まだ新設されたばかりなので何とも言えませんが、ゆくゆくは小説投稿サイトと言えばネオページと言われるぐらいになってほしいとは思っています。その方が契約しているこちらの株も上がるというものですからね。
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異世界予言システム。勇者に迫る死亡ルートを回避せよ! 黒月天星 異世界ファンタジー | 冒険・バトル 連載中·38話·91,835文字 最初から読む もっと見る2024年10月14日 16:41作家インタビュー:凪瀬夜霧——誰かを楽しませる話が書いてみたいすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、誰かを楽しませる話が書いてみたいと思う『凪瀬夜霧』さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
凪瀬夜霧 初めまして、凪瀬夜霧(なぎせやぎり)と申します。
普段はオーダーメイド小説を書かせていただいております腐女子です。
この度素敵なご縁を頂き、ネオページさんにて「おまけの兄は異世界で騎士団のお世話をします」という作品を書かせて頂く事となりました。
ファンタジーも人外も大好きなので、おまけのお兄さんを今後全力で甘やかしつつ幸せにしていきたいなと思います。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
凪瀬夜霧 元々は漫画が好きだったのですが、どうしても絵心がなく小学生の時点で諦めました。
同じ頃に児童書ではなく小説というものを初めて読み、この方法なら自分の空想や妄想を伝えられるのではと思い、見よう見まねで書いたのがきっかけです。
この時、運命的に出会ったのが田中芳樹先生の「創竜伝」でした。
キャラが面白い! なんか難しい事も言っているけれど興味がある。そんな感じだったと思います。
そこから同先生の「アルスラーン戦記」を読み、ファンタジーや戦記物の面白さや策略を巡らせた物語の深さを知り、いつかこんな風に誰かを楽しませる話が書いてみたいと思うようになったのが作家を目指した理由です。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
凪瀬夜霧 10万字を超える長編は7作品くらいですかね?
短編はもう少し書いていると思います。
その大抵は成人指定作品なので(元々私は成人向けBL作家なので)気軽に読んでみてくださいとは言えないのですが。
全年齢でしたら現在此方で書かせて頂いております「おまけのお兄さん」ですかね。
聖女(実妹)召喚に巻き込まれたおまけのお兄さんが辿り着いた獣人の国。
瘴気に悩まされ、苦しめられる世界を救国する物語ではありますが、このお兄さんに一切の覇気がないのです(笑)
なんか、のほほんとしているのですよね。あと、彼が作る料理が美味しそうです。
でもそんなお兄さんが抱えている過去は意外と重いもので、本人もそれが自分にどんな影響を与えているか自覚が無かったりしています。この辺りは物語の進行と同時に少しずつ暴いていこうかと思いますが。
なんと言ってもこれ、聖女の性格が悪くてとかないんです。聖女は実妹でお兄ちゃん大好きなので、寧ろ仲良しで。
そしてお兄さんを側で支える相手役の雪豹獣人クナルや、後に彼のブレーンとなる王太子、お世話をしている騎士団の面々など魅力的な人物との関係も良い所です。
そして、世界を穢す瘴気の謎とお兄さんを導く存在。
まだ始まったばかりで秘密な部分もありますが、ゆっくり紐解きながらモブお兄さんの救済物語を書いていけたらと思います。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
凪瀬夜霧 技法だなんて難しい事は意識していませんよ。
ただ、BL作品というのは恋愛小説なので、あんまり難しい言葉を多用しないようにとは思います。だって、普通の人だってそんなキラキラな美しい言葉で恋愛していませんよね?
なんなら「マジで推す。マジ尊い」で愛の重さと種類が伝わったりもします。
キャラにもよりますが、素直な心で。思い悩むのか、素直に言うのかはキャラの性格などを考えて。物語の構成なども大事だし、設定も大切ですがそこで生きる彼等を感じて書いていくのが私には合っている書き方なのかなと思っています。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
凪瀬夜霧 無自覚お兄さんが甘やかされて戸惑いながらも嬉しいという瞬間の可愛さですかね?
とにかく自分に魅力なんてない。周囲が笑っていれば嬉しいな。という、完全モブな考えのお兄さんを主人公に据えております。
でも、このお兄さんの良さを分かっている人もいるんです。
その筆頭が相手役の騎士クナルですが、彼にあまやかされて驚きながらも受け入れて恥ずかしそうにしている時が一番可愛いと思います。
恋を自覚したり、相手に迫られたらこのお兄さんどうなっちゃうの? 真っ赤になってオロオロしながらも流されるよね! そういう不器用で初心な感じも可愛いと思いませんか?
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
凪瀬夜霧 正直に申しますと、嘘だ~(笑) と思ってしまいました。
なにせそこそこいい年で、出版詐欺(?)などもあった時代から活動していて、公募にも出しましたがまったく芽の出ない人生でしたから。このまま趣味として、読んで下さった方がリアクションしてくれるだけで幸せと思っていたのです。
そこへ突然のお声がけだったので、まずは警戒してしまいました(本当にすみません)。
ですが、その後親切に話をしていただき、教えていただく事で「本当なんだ」と実感できて、その後は嬉しいやら戸惑うやらで暫くソワソワしていました。
本当に、有り難い事です。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
凪瀬夜霧 作品を評価していただけた所と、不明点などへの適切な対応と回答、不慣れでミスをした時にも親切にしていただけた事ですね。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
凪瀬夜霧 契約にあたり他の出版について少し調べましたが、むしろ親切な契約なのではと思いました。
契約作品を優先して執筆する事は当然ですが、その他の個人的活動についての制限はない。
個人的に同人活動もしていますし、R18作品も書きたい欲求はあるので今までの活動も可能。
個人の方からのオーダー作品も今まで通り書ける。
この辺りに制限があると言われてしまったらおそらく契約はしていなかったと思います。
作家の自由度を大事にしていただけるのは大変有り難いなと思います。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
凪瀬夜霧 集中力が切れた時がしんどいですね。
この夏は暑いですし、執筆だけをしているわけではないので。
筆が乗っている所で邪魔が入ると途端に意欲が失せてしまう事もあります。
ですが、やっぱり書くのが好きで楽しいのです。
書きたいと思う気持ちをちゃんと書き切れた時や、一話一話をしっかりと書き終えた瞬間の達成感はどれだけ書いていても嬉しいものです。
あとはやはり、物語の彼等がそれぞれ幸せになってくれた時が嬉しいです。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
凪瀬夜霧 支援という所では今も十分していただいていると思っています。
担当さんとは打ち解けた感じが今はあり、頂ける感想やアドバイスも的確で嬉しいなと思っています。
何より感想がとても楽しくていいなと思います。固い言葉じゃなくて率直なリアクションが一番共感するんだと思います。
「ここで笑ってくれるの嬉しい!」とか「あー、わかるー」と、私も一緒にリアクションするのが楽しいので。
だからこそ、アドバイスも素直に聞き入れる事ができます。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
凪瀬夜霧 一日合計5時間くらいを執筆に割いていると思います。
ただこれはネオページさんで書かせて頂いてから増減したとかではなく、元々の生活でこの程度書いていたのです。
なので日常生活にはこれといった変化はなく、個人の執筆時間を調整するなどして書かせて頂いている感じです。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
凪瀬夜霧 リアルではあまりいませんが、他サイトで活動していた頃の読者さんは気にかけてくれているように思います。
本当に有り難い事です。
一次創作は孤独なもので、しばらくは本当に自分が書きたいから書くという戦いをしています。
その中で「好き」と言ってくれる人が一人でもいてくれたら、もうその人に届くように絶対に最後まで書いてやるんだ! という闘志が湧いてきます。
へこたれてもやっぱり読者さんが支えて応援してくれたら、それだけで作家は元気をもらいます。それを作品という形でお返しするのが私なりの感謝だと思っています。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
凪瀬夜霧 BL作家なので、やはりそこは変更なしですが。
マルチエンディング小説なんてのも面白いなと思っています。
複数の攻略キャラと最初は共通のシナリオを進んで、キリのいいところでそれぞれの攻略キャラのシナリオへと移行していく。
キャラ分の物語を考えなければならないのでもの凄く大変ですが、それも面白いなと思います。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
凪瀬夜霧 目標としてはやはり、自分の書いた作品が書店に並んだら嬉しいですね。
同人活動で本は作っていますが、普段行く書店に並んでいるというのは小さな頃の私の夢なのだろうなと思います。
その可能性が僅かでも見えただけで、この契約は大きな価値のある一歩だと思っています。
とはいえ、チャレンジャーですからね。日々精進して、堅実に頑張るだけだなと思います。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
凪瀬夜霧 読者さんも作家さんも増えて、賑やかな所となってくれたらいいなと思っています。
作家を動かす原動力はやはり読者さんからの「面白かった」「好き」「続き読みたい」という気持ちなんだと思います。
それを受け取る事ができればくじけそうな時もまた立ち上がれる。折れそうな時、多くの人に支えられた事があるので余計にそう思います。頂ける感想や一言が全て宝物です。それがちゃんと伝わる所であれば安心して書いていけます。
勿論これは編集さんからの言葉も同じくです。
ですから近い距離で楽しく、時には相談などもさせていただきながら今後も活動を続けていく場所であってもらいたいですね。
凪瀬夜霧先生の新作を今すぐチェックしよう!
おまけの兄は異世界で騎士団のお世話をします 凪瀬夜霧 BL | ファンタジーBL 連載中·23話·59,967文字 最初から読む もっと見る2024年10月01日 20:11作家インタビュー:月越瑠璃——美しい文章表現に惹かれ、小説執筆を始めたすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、美しい文章表現に惹かれ、小説執筆を始めた「月越瑠璃」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
月越瑠璃 月越瑠璃(つきこし るり)と申します。
本業は医療職、兼業で文筆業のフリーランスをしております。
ネオページさまとはサイトオープン時からのお付き合いで、契約作家をさせていただいております。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
月越瑠璃 0歳児育児中、「母」という生物の文化度の低さに耐え兼ねていた時期がありました。そのころにちょうど読んだ『月魚』(三浦しをん著・角川書店 ※現KADOKAWA)の文章の美しさに感銘を受け、爆発的に小説執筆を始めました。
それゆえ大々的に小説家を目指したスタートではなかったのですが、美しい文章表現のとりこになり、今に至ります。
——今回の新作を簡単に紹介してください。また、このような作品を書こうと思ったきっかけは何ですか?
月越瑠璃 この度ネオページさまにて長期連載させていただいているのは、『針が刺せなくなったナースは』という一般文芸作品です。針にトラウマを抱えてしまった看護師の主人公が、針刺し業務のない精神科訪問看護やカフェ&バー「Toute La Journée」での勤務を通して自身の世界を広げていくお話です。
この作品は、もともと公募へ出すために温めていたメモ書きでした。「日常」を題材にしたヒューマンドラマを書きたいと考えていたところに連載のお話をいただき、担当編集者さまと話し合った上で現行のストーリーに落ち着きました。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
月越瑠璃 視線や口元、指先の動きなどの細やかな身体の動きを描写するようにしております。また、セリフにしてしまうと伝えたかった心情の質量と異なる場合があるため、地の文により力を入れておりました。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
月越瑠璃 起伏がやや緩やかな作品ですが、各所に主人公たちが成長するカケラをちりばめながら執筆しております。宝探しのように楽しんでいただけますと幸いです。
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
月越瑠璃 やり取りが丁寧なタイプの詐欺かと思っておりました。笑
サイトオープン前の契約でしたので、どのような会社なのかも十分に分からず、お声がけいただいたタイミングでは疑心暗鬼でした。(もちろん詐欺ではありませんでした。笑)
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
月越瑠璃 やはり「お仕事として小説を執筆する」というチャンスはそう何度も巡ってくるものではないため、今回ご依頼をお受けいたしました。
担当編集者さまがおひとり付くことも大変貴重な経験でした。感謝しております。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
月越瑠璃 仕事で執筆した作品をきっかけに、お声がけいただいたような流れでした。
不安としては、オープニングの契約作家だったこともあり、前述している「契約を結ぶ時点で十分な会社概要が分からなかったこと」が挙げられますが、これはサイトオープン後の現在では解消される問題かと存じます。そして「莫大な契約文字数」にも多大な不安を感じておりましたが、初稿を提出する際にフィードバックがありますので、そちらを参考にしながら現在も書き進めております。
また、根本的なことにはなりますが、これまであまりweb小説になじみがなかったこともあり、構成や章割りなどにつきましても助言をいただきながら執筆しております。
初めてのことばかりですが、見守っていただきありがたい限りです。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
月越瑠璃 悩みは、生々しい題材が苦手なことです。ネオページさまでは、そういった項目がNGになっているので逆に助かっておりました。課題としては、やはり語彙力の強化です。執筆歴2年目の今年は、フレーズを作るときに「過去作でも似たような言い回しをしていたかも……」と立ち止まることが多くなりました。インプットを増やし、表現の幅を広げていきたいです。
一方で、執筆中に楽しいと感じる瞬間は、既視感のない設定やストーリーラインを生み出せたときです。それほど多いことではありませんが、新人賞を意識して書くようになってからは、常にその部分で戦っている気がいたします。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
月越瑠璃 幸運にも、ご縁があった担当編集者さまは紳士的な方でした。お忙しい中でも、不明点や相談ごとには親身に対応してくださるのでとても助かっております。また、作品を長期にわたり読み、建設的な感想や助言をいただける今のスタイルは、とてもありがたいです。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
月越瑠璃 本業(医療職)や家庭・育児があり、まとまった時間を取ることは厳しく、執筆時間は1~9時間/日と振れ幅が大きいです。具体的なタイミングとしては、本業が休みの日の日中や、子どもの寝かしつけを終えてから深夜1~2時ごろまでの間で、公募原稿とのバランスを見ながら連載原稿の執筆をしております。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
月越瑠璃 執筆1年目は、公募用原稿をスマホ執筆していただけでしたので、執筆の件は創作お友だち数人にしか打ち明けておりませんでした。執筆2年目の今年は、仕事になったこともあり、夫にも話しました。(ぼんやり)
いつも読んでくださっている方々には、大変感謝しております。感想コメントを送ってくださる方もおり、執筆活動を続けていく上で間違いなく大きな支えです。
日々修行中ではありますが、来年、再来年とどんどんブラッシュアップできるように、このネオページさまでの商業連載を始め、さまざまなところで経験を積んでいきたいと考えております。その成長過程もあわせて楽しんでいただけますと幸いです。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
月越瑠璃 頭脳派な作品やちょっぴり妖艶な作品にチャレンジしてみたいです。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
月越瑠璃 書籍化です!
自分が紙の書籍ユーザーであることもあり、やはり書籍化には憧れがあります。改稿前提でも新作執筆でも、なにかお話が繋がればこれ以上のことはありません。
契約後の評価については、商業連載を始めたばかりのため評価できかねますが、スカウトいただいてから運が巡ってきたような気がいたします。この良い風向きを力にしていきたいところです。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
月越瑠璃 個人的には、純文学や一般文芸のジャンルがさらに盛り上がることを願っております。
月越瑠璃先生の新作を今すぐチェックしよう!
針が刺せなくなったナースは 月越 瑠璃 現実世界 | 仕事・職場 連載中·24話·63,029文字 最初から読む もっと見る2024年09月23日 13:18作家インタビュー:雨樹義和——自分が納得いく内容に仕上がったときは楽しいですすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、自分が納得いく内容に仕上がったときは楽しいといった『雨樹義和』さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
雨樹義和 雨樹義和と申します。web上で小説投稿を始めて14年ほどになります。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
雨樹義和 16歳のときに雑誌の小説コンテストで佳作をいただきまして、それ以来ずっと書いております。最も影響を受けたのは吉川英治氏でしょうか。とくに「三国志」の文庫版はボロボロになるまで読み返しております。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
雨樹義和 過去作の総数は自分でも把握しておりませんが、現在web上で発表しているものは八作品あります。そのなかで、現在他サイトに発表中の「ななまほ ~魔法の魂、ここに在り~」は、完結作でもあり、最も気に入っている作品です。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
雨樹義和 やはり主人公ですね。まず主人公に強い個性と魅力があれば、物語は後から付いてくる、と思います。それと、これは個人的な信条なのですが「キャラにお説教をさせない」ということを常々意識しています。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
雨樹義和 主人公だけど主人公ではない。ひたすら推しを見守りたい!そういう特殊なスタンスのミーハー女子が、かつて遊んだゲームに酷似した世界に転生し、そこで何を思い、いかに「傍観者」らしく立ち回ってゆくのか。そのあたりが見所かと思います。もちろん恋愛もあります!
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
雨樹義和 最初はX(旧ツイッター)のDMでしたね。その後はメールのやりとりだけで全て決めていったわけですが、ネット上のみでの交渉というのは正直、少々不安も感じていました。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
雨樹義和 原稿料も大きな決め手ではありますが、新規サイトの立ち上げに最初から参加できる、という点が一番の決め手でした。こんな面白そうな機会は、そうそうないだろうと思いまして。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
雨樹義和 とくに問題は無いと思っております。契約前には不安もありましたが、現在では信頼しうる相手であると認識しています。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
雨樹義和 執筆中の苦楽は表裏一体といいますか、あれこれ悩みながら書き上げ、自分が納得いく内容に仕上がったときはやはり楽しいものです。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
雨樹義和 自分への支援というよりは、なによりまずネオページそのものの規模拡大、来訪者の増加を期待したいですね。それが結果的に自分の読者の増加にも繋がると思いますので。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
雨樹義和 一日あたり大体二~三時間くらい執筆しています。もともとweb上での小説投稿を始めて以来、そういうスケジュールでやっておりまして、契約後もほぼ変わっていません。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
雨樹義和 自分が今日ここにおりますのも、読者の皆様方のおかげです。皆様に楽しんでいただける作品を書き続けるため、今後も精進してまいります。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
雨樹義和 いずれは本格的な歴史物に挑戦してみたいと考えています。日本の戦国時代、中国の春秋戦国など、魅力的な題材は数多くありますね。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
雨樹義和 まずは書籍化が一番の目標です。ネオページさんとの契約によって、この目標へ大きく近付けたのではないかと思っています。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
雨樹義和 あらゆるジャンルの作品が集い、書き手も読み手も、ともに楽しみ、
語り合える場所となっていただきたい。そう心より願っております。
雨樹義和先生の新作を今すぐチェックしよう!
乙女ゲーム世界に転生したので最推しカップルの恋の行方を見守りたい! ~恋愛傍観者シャレア~ 雨樹義和 異世界恋愛 | ロマファン 連載中·30話·80,240文字 最初から読む もっと見る2024年09月23日 13:17作家インタビュー:武内ヤマト——契約によって再び作家の夢が燃え上がったすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、契約によって再び作家の夢が燃え上がった『武内ヤマト』さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
武内ヤマト 武内ヤマトと申します。よろしくお願いします。ネオページ様で小説を書く前は、私自身が戦うロボットが好きなこともあり、他サイトでSFのロボットものを書いていました。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
武内ヤマト 元々アニメや漫画、特撮が好きだったので自分好みのヒーロー、もしくは主人公だったり、物語だったりを作ってみたくなり、中学生の時に試しにメールで小説を書いていました。そして、それを友達と送り合ってから物語を書くのが段々と楽しくなってきて、未送信ボックスいっぱいに小説を書いていました。今思うとメールで小説を送り合うってあまり友達がいなかった自分にとってはかなり勇気のいる行動だったなと思います。
影響を受けた作品は『東雲侑子は短編小説を愛している』という森橋ビンゴ先生の小説です。SFや今書いている現代ファンタジーとは全然関係のない恋愛小説ですが、初めて何度も読み返した作品です。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
武内ヤマト たくさん書いてきましたが、結局完結できた作品は中学生の時にメールで書いていた二作品くらいです。数を書いても完結まで行く前に他の話を書きたくなる欲が溢れ、別の物語を書き出していました。それくらいアイデアが溢れていたのだと思うと当時の自分が羨ましく思います。
特におすすめの作品は、やはり今ネオページ様で連載している
『アルカナキャプチャーと巻き込まれ系主人公』
ですね。
この物語はタロットカードと魔法少女を題材にしつつ、五つ子のヒロインを書くという初の試みから生まれた作品です。構想自体は高校生くらいの時に練っていたのですが、有名な作品と被ってしまったためwebサイトなどに挙げることはありませんでした。けどネオページ様からのお誘いを受けた時に真っ先に思い浮かんだのがこの作品でした。当時の自分、一番、物語を書くことに喜びを感じていた時期に考えたものなので、今の自分にできる執筆力で再企画しました。まだ物語自体は始まったばかりですが、これからどんどん面白くなっていくので良ければご一読お願いします。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
武内ヤマト 五つ子のヒロインズがいるということで、もちろんラブコメや青春要素も入れているのですが、それだけだと魔法バトルの要素が薄れてしまうため、日常シーンは日常シーン、バトルシーンはバトルシーンできっぱりと切り替えているところです。主人公やヒロインズが高校生なので思春期と言いますか、魔法を使って命懸けで戦っていても好きな人はできるし、やりたいこともたくさんあると思うのでそう言った心情なんかも取り入れています。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
武内ヤマト 未熟者ですが五つ子ヒロインズの書き分けですね。最初の方は無理に全員を出そうとしていましたが、一人ずつ特徴やキャラをはっきりさせるように頑張っているところです。五つ子のヒロインという我ながら手に余る要素を入れたなと思いますが、その分、編集の方やコメントやレビュー、Xで感想を送って下さる読者様のアドバイスを聞いて執筆力に磨きをかけています。
なので、長い目で優しい目で読んでください!
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
武内ヤマト 最初にお誘いをもらったときは正直困惑もしたし、恐怖もありました。SNSが発達した現代で色んな詐欺やそれ相応しいものの勧誘などが増えてきているので怪しみました。それでも、質問を繰り返しているうちに
「あれ? ここ本当にサイト作ってるな」
と思い、お話に乗らせていただきました。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
武内ヤマト 自分の夢の一つでもある『商業本』に近づけると思ったからです。あとはお恥ずかしい話ですが、単純に『契約作家』という言葉に釣られ惹かれました。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
武内ヤマト 私自身の筆のスピードがそれほど速くなく、今でこそノルマを達成できていますが、それはあくまで構想段階だったものを再編集しているからであって、新しく書き進めていくとノルマ達成に不安は残ります。しかし、原稿チェックに掛かる時間が最短でも二日、もしくは三日ほどあるのでその時間を使って先を進めて書いているので今のところ問題なく書けています。もちろん、大幅な変更があった際は後ろの変更も大変になりますが、できるだけその章内で解決できるようにしています。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
武内ヤマト 五つ子の書き分け方ですね。
漫画やアニメだと同じ場面に複数人の登場人物がいても視覚的に分かるのですが、小説だと文字で伝えないといけないため、なるべく、多くても五つ子の内の三人に主人公で留めようと頑張っています。それでも多いですけどね。
楽しいと感じる時はキャラたちの動きに合わせて文字が溢れてくる時ですね。戦闘シーンだったり、会話のシーンだったりを書くのが好きでついつい長くし過ぎてしまうのが課題です。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
武内ヤマト その都度サイト内のアップグレードをしてくれているのでどんどん使いやすくなってきていると思います。編集者様との交流も原稿を送る度にアドバイスをいただき、よりよい作品に仕上がっていくのが分かるので嬉しいです。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
武内ヤマト 書ける時間さえあれば書く、と言った感じなので正直なところまちまちです。
アイデアが浮かんだり、頭が冴えている時なら休日だとほとんど一日中執筆しています。平日でも空いた時間、基本的にはお昼の時間に一気に書いていますね。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
武内ヤマト います。いてくれます。感謝感激です。
ファンになって下さった方々には、まずは必ず完結させます。
最初は読みづらい箇所が多々あると思いますが、それでも読み続けてくれている読者の方に本当に感謝しかありません。
これからどんどん物語は面白く、そして、暑い展開、シリアスな展開、甘酸っぱい展開など様々な展開が待っているのでぜひご期待下さい!
まだ読んでいないという方も一度だけでもいいので読んでみて下さい!
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
武内ヤマト 今まで高校生が主人公の小説しか書いたことがなかったので、大学生だったり、社会人だったりと『大人』の枠組みに入る年齢の主人公を描いた物語が書きたいです。
今は『アルカナキャプチャーと巻き込まれ系主人公』に専念しています!
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
武内ヤマト やはり自分の作品が『商業本』になることですね。
今回の契約はまさに夢への情熱を再燃焼させる素晴らしい影響になりました!
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
武内ヤマト 他サイトのように有名になって欲しいですね。私もそうなれるように未熟者ものですが助力させていただきます。
武内ヤマト先生の新作を今すぐチェックしよう!
アルカナキャプチャーと巻き込まれ系主人公 武内ヤマト 現代ファンタジー | 異能バトル 連載中·8話·27,580文字 最初から読む もっと見る2024年09月09日 18:44作家インタビュー:水瓶シロン——しっかりと責任を感じて、価値ある作品を書き上げるよう努力しているすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。今回は、しっかりと責任を感じて、価値ある作品を書き上げるよう努力している「水瓶シロン」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
水瓶シロン 初めましての人は初めまして!既にお知り合いの方はこんにちはっ!どうも、水瓶シロンです!
主に『カクヨム』『小説家になろう』にてファンタジーやラブコメを、また新人賞にも応募したりして活動していますが、この度ネオページ様にお声掛けいただいて、こちらの方でもお世話になることになりました!
どうぞよろしくお願いします!!
——執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?小説家を目指したきっかけは何ですか?
水瓶シロン ボクが小説家を目指すきっかけを作った作品は、羊太郎先生の『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』です!
高校生になってからアニメやラノベと言ったコンテンツに触れ始め、ロクアカはボクが自分のお金で初めて購入した作品です!(当時刊行していた全巻まとめ買い)
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
水瓶シロン 新人賞用、ウェブ用、長編短編合わせて五十作品弱を書いたかなと思います。
おすすめの作品はいくつかありますが、ウェブに投稿していて皆様にお読みいただけるものですと『【悲報】美少女にTS転生して愛され系ダンジョン探索配信者デビューしたつもりが、何故か危ないヤツ認定された件』でしょうか。これまで投稿した作品で一番高い評価を得た作品になります!
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
水瓶シロン 新人賞とウェブのどちらも書いている身からすると、双方異なる意識で書く必要があると考えています。
新人賞はやはり書籍と同様、一定の水準の文章力が求められると思います。
ですが、ウェブ小説はとにかく読みやすさ重視。あたかも漫画をスラスラ読み進めていくかのように、読者へ供給する情報力が過多にならないよう気を付けています。
やはり作家の性と言いますが……どうしても文章を凝りたくなってきますが、果たしてそれは読者が求めているものなのだろうかと、考えることが大切だと思います!
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
水瓶シロン この度ネオページ様にて連載させていただく『腹黒御曹司の世話係』は、これまで男子から見る可愛いヒロインを描く機会が多かったボクが初めて挑戦する、女性主人公のラブコメになります。
そのため、常に「女性は男性のどういうところにキュンとするんだろう?」「好きな男性に何を求める?」を考えながら書いています。
作品のテーマは『からかい合い』。主従関係のヒロインとヒーローが互いにちょっかいを出し合っては恥ずかしがって……という「お前ら早く付き合っちゃえよ!」と思わずにはいられない物語を、ぜひお楽しみください!
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
水瓶シロン 既に「ウェブ小説投稿サイトと言えば?」と聞かれればすぐに三つか四つ名前が出てくる中で、新たに立ち上がったネオページ様がどう戦っていくのか……というワクワク感のようなものを感じていました。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
水瓶シロン やはり直接お声掛けいただいたことが大きかったです。
既に大手サイトがあるこの創作界隈の中現れた新設サイト。盛り上げていくのはそう簡単なことではないでしょうが、ボクが作品を投稿することによって微力ながらそのお手伝いが出来れば嬉しいなと思っています!
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
水瓶シロン 不安は特にありません。小説を投稿してそのリワードを獲得する仕組みはもう広く知られていますが、投稿サイトと直接契約を結ぶ形はあまりないんじゃないかなと、新鮮に感じました。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
水瓶シロン 創作にあたって悩みは語り尽くせないほどありますが、結局は「どうやったら面白い作品が書けるんだ」という根本的な部分に帰着するんですよね。
昨日は面白いと思ってプロットを組んだアイディアが、今日改めて見てみると何故かそこまでの魅力を感じない……というのは、日常茶飯事です。
ですが、それを乗り越えて投稿した作品に寄せられる読者様方からのコメントや評価が良いものだと、これ以上ない喜びですね~!
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
水瓶シロン こうして契約の機会を頂けている時点で、支援というところに関しては充分なのかなと思っております。
編集者さんも、何かわからないことや困りごとが出たときはいつも助けてくださいますし、そういう意味でも支援は整っていると思います!
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
水瓶シロン 創作活動以外の部分で少々忙しい生活をしているので、その合間の時間を活用して執筆しています。基本は夜間になりますかね。
作品のアイディアは移動時やふとした時間を活用して考え、思い付いてから形のあるプロットに書き出すという感じです。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
水瓶シロン 家族や友人などは、ボクが創作活動をしていることを知っています。
新人賞で良い結果を出したり、ウェブのランキングで目立つところに登ったときなどは「おめでとう!」と言ってくれます!
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
水瓶シロン ジャンルとしてはやはりファンタジーとラブコメというところを変えるつもりはありません。
ただ、その内容として、多くのキャラクターが登場し皆がそれぞれ意思をもってきちんと“生きている”作品を書いてみたいです。
どうしても多くのキャラを登場させると管理が大変になるのですが……逆に、それが出来るようになれば、作家としてレベルアップ出来たということなので!
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
水瓶シロン やはり、まずは書籍化を果たしたいですね!
そこがスタートラインかなと思っています。
そして、今回契約をして作品を書かせていただけたことは非常に価値ある経験になっています。
妙な言い方ですが、基本小説を書いてウェブに投稿するのは作者の自由です。自分の価値観のオンパレードでも構成グチャグチャでも結局飽きてエタらせるも自由です。
ですが、契約を結んで書く以上それはお仕事です。
しっかりと責任を感じて、価値ある作品を書き上げるよう努力します。
この経験は、将来書籍化して商業デビューを果たしたときに必ず役立つと信じています。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
水瓶シロン 既に小説投稿サイトはいくつもあります。
作者はやはりそれぞれのサイトの特色を見比べて、自分に合った場所で投稿するので、「ネオページと言ったらコレが魅力だよね!」という部分をどんどん伸ばして、創作界隈を盛り上げていって欲しいです!!
水瓶シロン先生の新作を今すぐチェックしよう!
腹黒御曹司の世話係~半同棲の彼とからかい合う私の高校生活~ 水瓶シロン 恋愛 | 現代恋愛 連載中·8話·21,780文字 最初から読む もっと見る2024年09月02日 15:31作家インタビュー:かくはる——文章表現で、すべての人物に歴史を持たせるすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、文章表現の独自の味わいを通じて、すべてのキャラクターにそれぞれの歴史を持たせる「かくはる」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
かくはる かくはると申します。小説の執筆経験はほとんどありませんが、よろしくお願いいたします。
——執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
かくはる 影響を受けた作家や作品は膨大で…。おそらく一番有名な作品は、ノーベル文学賞受賞作、ヘミングウェイの「老人と海」です。
——今回の連載新作『ローリー・グローリーストーリー~八歳、神童、国家運営をする~』は、これまでとは異なる挑戦になりますか?
かくはる はい、実質わたくしの初めての長編小説作品であり、三十万字を超える長い物語になりますから、十分な密度で世界観を構築可能だと感じました。半面、解説や説明文が冗長にならぬよう、展開のテンポアップを意識しています。また、アイディアや設定、人物名などは編集の方から頂いたものを、可能な限り用いていますので、その点も初の共同作業という事で、挑戦といえます。
——『ローリー・グローリーストーリー』について、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
かくはる 編集の方から頂いた原案に、内政、領地経営ジャンルとありました。そこで異世界ものですがバトルや魔法中心ではなく、人物の会話や交渉、政治ドラマなどを前面に出して執筆することに決めました。堅苦しくとっつきにくい内容になってしまうかもしれませんが、ネオページという華やかな舞台では、個性を出して尖らせないと埋もれてしまうと考え、このようなスタンスを貫くことに決めました。
社会では多様な立場、個性を持つ人物たちが利害関係を構築し、複雑につながっています。そこでは善と悪が相対的価値観になってしまい、勧善懲悪の色が薄れていきます。しかし、そんな中で、主人公は自らの信じる絶対的善の道を歩もうと足掻きます。登場人物が多くて読みづらいかもしれませんが、そこが政治劇の面白さでもあります。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
かくはる この作品は登場人物が多いのが特徴ですが、まず作者としてキャラ一人一人をしっかり構築してあげる事。
脇役とは無個性で語るに及ばぬ人たちではなく、現時点では焦点が当たっておらずぼやけて見える人、というスタンスです。ですから、再登場した時に焦点が当たれば、その人物は鮮やかに映ります。現実の人間社会と同様です。すれ違うお一人お一人に、その方だけの歴史がある。もう一点は、小説は漫画やアニメなど他の表現媒体の代替物や劣化品ではないという考えです。
文章表現独自の味わい、余韻があります。一般論として小説は、眼前に広がる映像を受け入れるのではなく、読者の頭の中に映像が浮かび上がる仕組みになっています。そのような面白さを追求するために、文章表現を考えています。
一例として、私の作品内に、主人公の少年が敵を罠にはめるため、給仕に扮して登場する場面があります。語りだしは敵の視点なので、少年が誰かはわからない。映像作品だと一目瞭然ですが、こうした主人公の登場シーンを印象付ける技法は、小説ならではと言えるのではないでしょうか。
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
かくはる 未だに謎のままなのですが、編集の方がどうやって私を発掘したのか、わかりません(笑)。趣味でイラストを描いてちょこっと文章を添えるなどという事をしておりましたが無名でしたので、編集の方のアンテナはすごいなと。ただ、編集の方のお話しぶりが紳士的で、やり取りを重ねて信頼できる方だと思いましたので、連載決定までは非常にスムーズに進んだと感じています。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
かくはる それは、読書のプロともいうべき編集の方が、私の作品には魅力があると仰ってくださったからです。もちろん、原稿料を頂けるという点が決め手の一つではあります。しかし、金額の多寡にかかわらず、私の文章に対価が支払われるという事に、驚きました。別に生業がありますので、お金を貰えるという事の重みをよく知っています。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
かくはる 一度も相手方と対面せずに執筆契約を締結することに関して、不安がありました。しかし、現在においてはその様な形態も珍しくないのだろうと。ましてや、文章を納めるという業務に関しては。私の質問に、編集の方が丁寧に答えてくださり、何でも聞いてくれと、回答してくれましたので。これらを思い返すと、ネオページさんとの契約に関しては問題なく、良好な契約関係であると評価しています。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
かくはる 作品を最後まで仕上げられるかどうか、最大の悩みです。何度も推敲して自分にできる最善の仕事をしようと考えています。気分が乗っているときは文章量が増えてしまうので、できる限り3500字くらいで収まるよう、ブラッシュアップしています。それでも、法廷闘争をテーマにした回などは文章量が増えてしまい、編集の方のアドバイスも受けながら、何度も読みやすいよう手直ししました。
大まかな話の流れは決まっていますが、登場人物がどのような発言をするか、どのようなリアクションを取るかは、当然、書いてみないとわかりません。人格に矛盾が出てしまうと嫌なので、話の順序などが変化してしまう事もあります。そのほか、伏線を回収したり、仕込んだり…私は理屈っぽい性格なので、ただ単に、主人公は凄い!神童だ!というような評価を並べるようなことはしたくありません。まず具体的な問題点を提示する、そしてそれを、与えられた条件で解決して見せる。最後に評価が伴う。そのような一連の流れがうまくつながった時は、とてもうれしく、楽しく感じます。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
かくはる ネオページさんから契約作家として報酬を頂いている。また、あのような大きなプラットホームで作品を紹介してくださる。これ以上の支援は現段階では望んでいません。おかげさまで他の作家様とも交流が生まれました。クリエイターと、受け手との距離が近く、手軽に自己表現可能な場所が与えられていることに、感謝しています。
担当の編集者様は、私の次に、私の作品を読んでくれている方です。流行をおさえてアドバイスをくれるので、私としてはもう、信頼して全力で物語を綴っていくだけです。期日に文章を添付、送信すると、大抵の場合、「よくできていると思います」から始まる返信があります。この一言が私の原動力です。なお、主人公ローリーの名付け親は、担当さんです。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
かくはる 文章作成それ自体は、一日平均で2時間くらいでしょうか。夜の10時くらいから作業しています。電車移動中、車の運転中など、脳内でキャラクターを動かすなどして物語を作っています。
担当さんが契約の最初におっしゃってくれたのですが、無理をする必要はないと。そのことがとても嬉しく、おかげさまで良いバランスで生活できています。ただしゲームで遊ぶ時間が減ってしまいました(笑)。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
かくはる 夜、家事を手伝わずにキーボードをたたいているので、家族には小説を書いていることを話しました。
もしも、私の作品を気に入ってくれる方がいるのであれば、それは無上の喜びです。作家かくはるの存在意義はそこにあります。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
かくはる ホラー、ミステリー、推理、SF、バトル、恋愛…などなど、夢は尽きません。まずは現在の作品にそういった様々な要素を取り入れて、総合娯楽作品として仕上げたいです。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
かくはる まず現在執筆中の作品を完成させることです。他の表現媒体には無い、小説でしか味わえない魅力を感じ取っていただけるように、全力で執筆いたします。そのような意味で、今回の契約は、目標への片道切符です。もう後戻りはできません。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
かくはる 今、私たちの身の回りには、様々な素晴らしい娯楽があふれています。読書なんていうと、何か高尚な趣味のように取られかねないような。
私にとって読書は身近で手っ取り早い、安価な娯楽の一つにすぎません。ネオページさんに集っている人々は、きっと大半がそう思っているのではないでしょうか?ネオページさんが小説を読むことの面白さを大きく発信してくだされば、または私の様な潜在的な作家を発掘してくだされば。そんな期待を勝手ながら抱かせていただいております。
今回はこのような発言の場を与えてくださり、ありがとうございました。
かくはる先生の新作を今すぐチェックしよう!
ローリー・グローリーストーリー~八歳、神童、国家運営をする~ かくはる 異世界ファンタジー | 内政・領地経営 連載中·15話·48,069文字 最初から読むもっと見る2024年08月27日 18:41作家インタビュー:花田一郎——キャラクターたちと一緒に物語を作っているすでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。今回は、キャラクターたちと一緒に物語を作っていると考える「花田一郎」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
花田一郎 初めまして、花田一郎と申します。おそらくですが、このインタビューを読んでくださっている方の9割は「この人誰?」と感じてらっしゃると思いますので、私のことは『二次創作小説を書くのが大好きな人』と考えていただければ大丈夫です。具体的には『溶鉄のマルフーシャ』というゲームとその続編をメインに活動してまして、今も二次創作は継続しております。最初に宣伝っぽくなって申し訳ないのですが、私の二次創作小説も読んでくださると嬉しいです。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
花田一郎 そもそも私は自分がまだ小説家だとは思っていない(いつかなれたら嬉しいと思います)ので、『小説を書くようになったきっかけ』をお答えいたします。すでに書いたように私は二次創作が好きでして、絵が描けないことから好きな作品のファンフィクション小説を書き始め、思いのほか読んでくださる方が増えたこともあってずっと書き続けております。溶鉄のマルフーシャに出会う以前も二次創作はしていましたが、ブランクもかなりありまして、合計だと15年?くらいは書いていると思います。
執筆活動に影響を受けた作品ですが、正直に申し上げますとWeb小説はほぼ読んだことがなくて、そんな中で影響が大きいのは『安達としまむら』です。つまり百合ですね。
アニメや漫画も含めていいなら『やがて君になる』や『桜Trick』の影響が大きいと思います。
百合以外ですと『魔法少女まどか☆マギカ』や『ぼっち・ざ・ろっく』の影響もあります。
そして何より、『溶鉄のマルフーシャ』は私が小説執筆に復帰することになった、間違いなく一番大きな影響を与えてくれた作品です。このゲームに出会わなかったら多分今は小説を書いていなかったと思うので、このゲームを作ってくださったhinyari9先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
花田一郎 実は私、オリジナルはほとんど書いてこなかったんです。なのでオリジナルという意味では現在ネオページ上で掲載させていただいている『魔法少女の反逆』くらいしか紹介できなくて、そうなると必然的におすすめもこれだけになってしまいますね…。
そんな中、二次創作も混ぜていいなら大体90本くらい書いてきました。
そのうち溶鉄のマルフーシャの小説は67本(2024年8月15日現在)、文字数は多分そろそろ合計で100万文字くらい書きまして、一番文字数が多い作品はおよそ18万文字の『その門の向こう側であなたを待っています』となります。文字数が多いだけでなく自分の集大成として書いたので、二次創作でのおすすめはこちらになります。
とにかく『重くて面倒くさく、だからこそ果てしなく美しい女性同士の特別な感情』を全部詰め込んだつもりです。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
花田一郎 技法については、全然意識してないです。というよりも勉強したことも一度もなくて、今になってもっとそういうのを勉強したほうがいいのかな…とすこしだけ悩んでいる最中です。強いて言えば『とにかくキャラが勝手に動いてくれるので、その状況を書き残す』というスタイルで書いています。書く前は大体「うーん、どうしよう」って思うのですが、少し書き始めるとキャラクターが勝手に話し始めていい感じに動いてくれますから、私はそれを観察しながらできるだけ忠実に文字として残しておく…という役割だと思います。
要素については、今はとにかく『百合』でしょうか。
恋愛というのはどんな組み合わせでも繊細で味わい深いと思うのですが、私の中だと百合は『重くて面倒くさい』という認識があり、それが小説の題材として非常に魅力的だと考えています。
女性同士だからこその悩みや葛藤、そもそも恋愛かどうかもわからない強い感情、そういうのは要素として大事にしたいです。
念のために補足しますと、重くて面倒くさいというのは最大限の褒め言葉です。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
花田一郎 魔法少女の反逆ですが、こちらは私の好きなものをできるだけ盛り込みながら書いています。つまり百合ですね。ただ、これまで書いてきた作品に比べるとバトル要素が強くなってまして、それに四苦八苦しつつも戦う少女たちを書くのは楽しいですから、そういう部分を見てもらえると嬉しいです。
それとしつこいようですが、溶鉄のマルフーシャに影響を受けた私らしくディストピア要素を盛り込んでおります。
これは『厳しい環境の中でも自分を見失わずに強く生きる少女たちの美しさ』を描くには最適だと思っておりますので、そういった点も是非注目してください。
——この小説の番外編である『魔法少女の反逆 ~番外編!~』も執筆されていますが、その背景にはどのような考えや意図があったのでしょうか?
花田一郎 まず、私自身にまったく知名度がありませんので、少しでも露出を増やしたかったというのがあります。今は本編共々あまり注目はされていないのを理解していますが、それでもエピソードは多いほどいつかは誰かに見てもらえるかな…と期待しています。
ただ、それ以上に大きいのは『本編の制約下にない自由なエピソードを書きたい』という衝動でした。
本編はWeb小説らしい展開が求められますので、どうしても日常的な些細なエピソードは盛り込めなくなります。ただし、そのおかげでテンポの良さが維持できます。
一方でそういう日常的なシーンを通じて少しでもキャラクターたちの魅力が伝わり、いわゆる『推しキャラ』を見つけてもらえたら…と考えております。それと私は登場人物たちを相棒やパートナーに見立てて一緒に話を作っていると考えておりますので、書けば書くほど愛着が湧いた結果、「もっとみんなといろんなものを見に行きたい」と考えて番外編を書いています。
本編をご覧になった方は、是非読んでみてください。番外編はとくに『私が大好きなもの』を詰め込んでいます。
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
花田一郎 すごく失礼を承知で申し上げるなら、詐欺の可能性も疑ってました。本当にすみません。理由としては「なんで無名の私にこんな話が?」としか思えなくて、その一方で小説を書く人間としてはやっぱり魅力的だから、とりあえず個人情報が犠牲にならない範囲であれば…みたいな感じでお話を伺ってました。本当にすみません…。
ただ、お話を聞いていると私のような無名の人間にも丁寧に対応してくださったので、比較的早く警戒はなくなっていたと考えております。
インターネットの広大な海から私のような小さな存在を見つけてくださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
花田一郎 私は二次創作メインで活動していましたが、それでも小説のお仕事をしたいという気持ちはどこかにあったと思うので、それを叶えられるかもしれないという期待がありました。もちろん現実はそこまで簡単ではないですし、本業にできる可能性は今もかなり低いとは思っています。
ただ、作家に寄り添いたいというお気持ちは早い段階から伝わってきましたので、私にできることで新しい一歩を踏み出すべく契約させていただきました。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
花田一郎 私はプロの小説家ではないので相場などもわからないのですが、特に大きな不満はありません。むしろ契約に際してこれでもかと質問させていただいたのですが、すべてにきっちりと答えていただき、たくさん配慮していただきました。正直に申し上げますと、やっぱり「なんで私みたいな無名の人間にもここまで根気強く付き合ってくれるんだろう…」と不思議に思っていたくらいですね…。
不安な点というか、以前教えていただいたプライバシーポリシーや契約内容に不明瞭な部分や不安な部分があったのですが、こちらは本契約に際してかなり細かく修正されていたり、あるいはわかりやすく変更されていたりしてましたので、編集部の皆様のフットワークは相当軽く柔軟だと思っております。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
花田一郎 悩みや課題についてですが、「どうすればもっと読んでもらえるか?」だと考えております。現在連載させていただいている小説もそうですが、私は『人気のある流行ジャンル』にほぼ興味がないので、基本的には読んでもらえるチャンスが少ないです。だからといって興味がない作品の世界やキャラクターに愛情を持つこともできないので、このあたりにどう向き合っていくかが大事だと思っています。
楽しい瞬間については、今は『自分の好きなキャラクター同士が百合百合しているシーンを書くとき』ですね。魔法少女の反逆本編は現時点でそういうのは控えめなのですが、番外編でその辺はカバーしていけたらなぁ…と思っています。
ただ、どんな小説でも『いきいきとキャラクターが動いているとき』は書いていて本当に楽しいです。本編でも徐々にキャラクターが増えて世界が広がっていますので、書き進めるほど楽しくなっています。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
花田一郎 支援ですが、個人的な要望で言えば『ジャンル関係なく露出の機会がもらえること』でしょうか?先ほども書きましたが、私の作品は流行ジャンルからはほど遠い要素で構成されていますので、Web小説の主流作品以外もプッシュしていただけると嬉しいです。
それと編集者様との交流ですが、こちらは本当にありがたいです。
これまで一人で好き勝手書いてきたのですが、編集視点でのご意見は『自分が読めたらそれでいいという部分を指摘してもらえている』と感じております。
そもそも私は『連載前に最初に提示してもらったテーマを速攻で拒否した』という背景があったのですが、その際も怒られるどころかすごく親身に、それでいて『少しでも私が楽しく書ける題材』を提示してくださって、あたらめて今の連載が奇跡的なスタートだったと思っております。
何度お礼を伝えても足りません。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
花田一郎 私は専業作家ではないので、今は1日2時間くらいでしょうか。Web小説は1話あたりが短いので、1日1話を目安に進めている感じです。
契約作家になってからですが、まずは魔法少女の反逆を書いて、その後に別の仕事を済ませる…というスタイルが多いです。
なので小説執筆以外の時間を少し削って割り当てていますが、そこまで無理はしておりません。調子がよければ1話あたり1時間以内に終わりますしね。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
花田一郎 驚きのことに、私にも応援してくださる方はいらっしゃいます。実は私はFANBOXにてご支援の募集をさせていただいているのですが、そちらにて1年以上継続して支援してくださる方もいらっしゃいまして、本当にありがたくて何度も泣きそうになりました。
もちろんそうした場所以外でもたくさんのお褒めの言葉をいただいたり、家族に支えてもらったりしてまして、完全に一人だとここまで楽しくかけていなかったと思います。
今一度、私を支え続けてくださる皆様に心より感謝いたします。
本当にありがとうございます!
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
花田一郎 実は私は異世界ものやファンタジーものにはあんまり興味がないので、できれば現実世界ジャンルに挑戦したい…と考えております。もしくは、よりディストピア要素を押し出したSF?(SFの定義には詳しくないんです。すみません)に挑戦したいとも思っています。どんなものを書くにせよ、とにかく百合を極めたいと強く考えております。
どうしても異世界ものを書く場合、一応は百合要素が強い作品のアイディアもあります。ただ、こちらは日の目を見ることがないかもしれません…。
総じて、『一般的に主流じゃないものを書きたい』と考えていただければと思います。ひねくれてますね。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
花田一郎 まずは『魔法少女の反逆を完成させる』に尽きます。私の初の商業連載作品なので、堅実に完結に向けて日々努力します。
そして可能であれば、小説を本格的に仕事にしたい…と思っています。
ただ、そうなると流行ジャンルに興味がないのは大きなハンデなので、先行きは不透明だとも自覚しています。
それでも『好きなことで人を楽しませつつそれを仕事にする』のは最終的な目標にしたいです。
今回の契約はそうした夢を叶える大きな一歩だと思いますので、改めて今回のお仕事に関わってくださった皆様、そして応援してくださる皆様に感謝申し上げます。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
花田一郎 Web小説の掲載サイトは多く、後発組にとっては険しい道のりかもしれません。ただ、ネオページ編集部の皆様はフットワークが軽く作家の方々に真摯に寄り添ってくださっていますから、そうした方針を大事にしたまま大きくなって欲しいです。
そして可能であれば、私のような『流行ジャンルに興味を持たない作家でも活躍できるサイト』になってもらいたいです。そのためにも、私は私の方針で少しでもお力になれたら、と考えております。
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魔法少女の反逆~重なる魔法と世界の果て~ 花田一郎 現代ファンタジー | 異能バトル 連載中·12話·57,711文字 最初から読むもっと見る2024年08月27日 18:41作家インタビュー:巴雪夜——小学生の頃に抱いていた小説家の夢すでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。今回は、小学生の頃に抱いていた小説家の夢を思い出した「巴雪夜」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
巴雪夜 巴雪夜(ともえ ゆきや)といいます。しがない女性作家です、よろしくお願いします。
——小説家を目指したきっかけは何ですか?執筆活動で影響を受けた作家や作品はありますか?
巴雪夜 私は一度、とある夢を挫折しました。その夢の挫折から数年経った時にweb小説投稿サイトを知り、小学生の頃に抱いていた小説家の夢を思い出したのです。別の夢は叶わなかったけれど、この夢にはチャレンジしてみても良いのではないか。そう思ってコンテストに応募したのがきっかけです。いろいろな作品に影響を受けていたと思いますが、これが一番という作家様や作品は分かりません。今まで読んできた作品を糧にしてきたように思えます。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
巴雪夜 とにかくたくさん書いてきたような気がします。特におすすめとなると、デビュー作を除くのであれば、現在連載をさせていただいております「ハンターさんと一緒! ―恋愛下手なハンターが拾った不幸体質な冒険者―」でしょうか。何かと不幸(不運)が起きる主人公のフランと、それを難なく解決してしまうハンターのアルタイルの掛け合いが良いかなと。
——作品の魅力を表現するために、通常どのような技法や要素を取り入れていますか?
巴雪夜 難しい技法などは使っていないかなと思います。強いて言うならば断捨離をきちんとするということでしょうか。あれもこれもと設定や要素を入れ込んでは、読者を混乱させてしまうだけでなく、面白さも欠けてしまうと思うので。
——今回の連載新作で、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
巴雪夜 恋愛下手すぎて挙動がおかしいハンターさんと、そんな彼と不幸(不運)体質に振り回される主人公ちゃんのドタバタ劇。両者の気持ちが全く伝わってないところが特に(
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
巴雪夜 新しいweb小説投稿サイトということでどきどきしていました。それと同時にどんなところになるのだろうというワクワクしていましたね。
——「ネオページ」と契約する決め手となったものは何ですか?
巴雪夜 自分の書きたいと思える作品を書かせていただける点でしょうか。この設定はweb小説的にどうだろう、でも私は書きたい話だなと思っていた物語を受け入れてくださったのが大きいです。
——契約した現在、「ネオページ」との契約の形についてどう評価していますか?もし以前に不安に感じていた点があれば、現在はどのように感じていますか?
巴雪夜 悪い試みではないと思っています。ただ、新作を考えにくいなぁと少し感じていますが、それは私の力量不足でもあるのかなと。不安はあまり今は抱いていません。
——執筆中に直面する主な悩みや課題は何ですか?逆に、最も楽しいと感じる瞬間はいつですか?
巴雪夜 やる気と体力。というのもありますが、他にもこの設定やネタ使いたいなと浮かんでは断捨離をしていく過程が辛くて悩みます。楽しいと感じるのはやはり、自分の書きたいシーンに突入した時や、クライマックスシーン、エピローグシーンなどは書いているときでしょうか。この瞬間はとても楽しいです。
——「ネオページ」からどのような支援を期待していますか?現在、「ネオページ」の編集者との交流で感じていることは何ですか?
巴雪夜 ネオページ様だからできる支援をしていただければありがたいなと。担当編集者様とはとても良い交流ができているのではと、私は思っているのですがどうでしょうか。で、できているといいなぁと。
——一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?「ネオページ」の契約作家になってから、日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?
巴雪夜 最低でも二時間以上は執筆に時間を当てられるように調整しています。契約作家になっても、日常生活と執筆活動のバランスはその日その日によって違いますね。時間に余裕があれば執筆のほうに割いたりします。夏場は夜の涼しくなった時に執筆時間を割り当てています。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?応援してくれるファンに向けてどのような言葉を贈りたいですか?
巴雪夜 執筆活動は家族に支えられております。弟妹たちはなんやかんや、夢を応援してくれたので。他にもSNSや他web小説投稿サイトで出会った方々に応援していただけています。
いつも応援してくださり、ありがとうございます。皆さんの応援のおかげで元気に執筆ができております。感謝してもしきれないほどですが、これからもよろしくお願いいたします。
——今後どのような作品に挑戦したいと考えていますか?
巴雪夜 現代ファンタジーの異能バトルものと、ミステリーを書いてみたいですね。特に異能バトルものは温めているお話がありますので書きたいなぁと。
——小説家としての活動で達成したい目標は何ですか?今回の契約がどのような影響を与えたと思いますか?
巴雪夜 書籍化やコミカライズといった作品への形をまた与えられるようにしたいというのが目標でしょうか。今回の契約で連載という経験をさせていただいたので、継続して話を考えて纏めるという力はついたかなと実感しています。
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
巴雪夜 様々なことにチャレンジできたらなと期待しております。読者も作家も楽しめるようなことができたらなと。
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ハンターさんと一緒!―恋愛下手なハンターが拾った不幸体質な冒険者― 巴雪夜 異世界恋愛 | ロマファン 連載中·14話·36,990文字 最初から読むもっと見る