すでに作家としてスタートを切っている方々に、作家生活についてのさまざまなお話を聞く「ネオページ・インタビュー」。
今回は、作品を上手く仕上げるとついガッツポーズをしてしまう「ミスミシン」さんにお話を伺いました。
——まず、自己紹介をお願い致します。
ミスミシン ミスミシンと申します。
ロボットとホラーをこよなく愛する雑多文字書きです。
よろしくお願いします。
——小説家を目指すきっかけは何でしたか?
ミスミシン きっかけらしいきっかけは無かったです。
元々絵を描くのが好きだったんですが、自分には絵の才能がない!と諦めて文章を書き始めたらそのままハマっていった、って感じです。
いつかプロになれれば、と思っていましたが、小説を書くこと自体が日常だったので特に意識した事はなかった気がします。
——執筆活動において影響を受けた作家や作品はありますか?
ミスミシン 京極夏彦さん、島田荘司さん、綾辻行人さん、小野不由美さんの作品は高校時代に滅茶苦茶に読みまくりました。
あと、個人的に安井健太郎さんの作品視点描写が大好きでかなり影響を受けていると思います。
作品としては小学生の頃に出会った三国志(吉川英治版)に影響を受けて群像劇が大好きでいっぱい書いています。
——これまでにどれくらいの作品を書かれましたか?特におすすめの作品とその理由を教えてください。
ミスミシン 二次創作は結構色々なジャンルを書いていたのですが、自分の創作という分野で言うと設定ばかりを書きまくって文章化した事は少なかった気がします。
なんというか、プロットを最後まで書いてしまうとそこで満足してしまう体質で……。
最後まで執筆したのは過去他社さんに投稿した作品3種くらいだと思います。
なので、オススメの作品となると今ネオページさんで書かせていただいている【拝啓、魔女より海底から】と【黒猫茶屋裏口古書店】をオススメしたいです。
読んで後悔はさせません!……させたくありません!
——自作の魅力はどこにあると思いますか?
ミスミシン 自作を読んでくださる読者様によく言って頂けるのが「映画を見ているように情景をイメージ出来る」という部分なので、恐らくそこが魅力かなと思っています。
文章だけど情景を映像のようにイメージ出来る作品は、常に心がけている部分なので、試しに読んで頂けると嬉しいです。
——今回の連載新作『拝啓、魔女より海底から』、読者に特に注目してほしい点は何ですか?
ミスミシン 主人公のナオ(エリス)が徐々に異世界に順応していく所や、ナオとエリスの違いと違うからこその世界の変化を見守っていただきたいなと思っています。
エリスが何度やってもどうしようもなかった未来をただの人間のナオが変えていく事と、リリやジョンといったメインのキャラとの関係性なんかもエリスなのかナオなのかで変わってきます。
そして未だ出てこない「海底から」の意味も、ご注目頂けたらと思います。
——執筆に対する情熱が途切れたことはありますか?また、その際はどのように自分を励ましていますか?
ミスミシン しょっちゅうあります!
自分の作品に自信がなくなったり、自分の技量がないのではと落ち込んだり……
そういう時はとにかく寝たりゲームしたり、一日でも二日でも執筆から離れたり、逆にとにかく書きまくっています。
自分を励ますというよりも、追い込むという方が正しいかもしれません。
結局自分にはこれしかない、と思っているので、情熱が途切れても日常として執筆に戻って来るのは分かっているので(笑)
——執筆中で最も楽しい瞬間はいつですか?
ミスミシン 書き上げた瞬間です。
このシーンが楽しいとか、伏線回収した瞬間が快感!とかはあまりなくて、とにかく目標文字数で書き上げたり想定ページ数ぴったりで作品がおさまったり、といったシーンが特に楽しいしガッツポーズしちゃいます。
そして完成した作品を数カ月後くらいに読み返す時もとても楽しいです。
書いてる最中に読み返すのは嫌いなのですが、不思議です。
——長編作品を執筆する際に最も挑戦的だと感じることは何ですか?その際にどのような対策を取っていますか?
ミスミシン お話の合間合間に「何も考えずに」伏線を隠しておく事でしょうか。
自分にしかわからない伏線は後で使わない事もよくあるんですが、何も考えずに伏線を隠して、後でうまくそれが拾えた時はにっこりします。
対策は、自分にしか分からない伏線にする事です。
伏線を使い忘れてもダメージを受けるのは自分だけ、というのが大事です。その方が恥ずかしくないので(笑)
——日常生活と執筆活動のバランスはどのように取っていますか?一日のうち、どれくらいの時間を執筆に割いていますか?
ミスミシン 現状ほぼ専業状態なのでバランスと言われると一日の大半、という事になりそうです。
が、一日のノルマを決めてその文字数をクリアするまでだけ書く、と決めているので、マッハで書き上げられる時もあれば丸一日かかる時もありますので、具体的な時間とかは決まっていません。
完全に気分に左右されています。
——周囲に執筆活動を支えてくれる、または応援してくれる人はいますか?
ミスミシン いっぱいいます!
二次創作の方で自作に出会いファンだと言って下さる方や友人、家族、同じ文筆業をしている叔父なんかも応援してくれています。
PCよりスマホな方々なので、見てくれているかはわかりませんが(笑)
応援に応えられればいいんですが、そこは自分ではどうにもならない所なので、せめてもいい作品を書きたいなと思っています。
——作品を読んで応援してくれるファンに向けて、どのような言葉を贈りたいですか?
ミスミシン 拙作を楽しんで頂けていますでしょうか。
私の作品に貴重な時間を使って下さって本当にありがとうございます。時間を無駄にした、と思われないよう今後もたくさん頑張りたいと思っているので、どうぞまた見に来てやってください!
——今後どのような作品を書いていきたいと考えていますか?
ミスミシン 挑戦してみたいのはロマファンやBLといった恋愛方面の作品を書いてみたいなと思っています。
あと自分の大好きで人生の大半熱量を傾けているロボットものを書きたいな!とか思っています。
——小説家としてのキャリアで達成したい目標は何ですか?
ミスミシン 何か……ゲームや漫画のノベライズを書かせて頂けたりしたら嬉しいなー、という夢が昔からあったりします。
好きな作品を違った側面からもっと広げていけるような表現をしてみたいなと、昔から思っています。
小説からのコミカライズはよくあるので、その逆ですね。昔は結構見たのですが、最近はあまり見ないように思うのでより書いてみたいです。
あとは……月並みですが書籍を出して頂けるような作品を書けたらなぁとかは、強く思います。
いつかいつかの夢ばかりですが、夢は持ってて損はないので!
——初期に「ネオページ」とやり取りをしていた際、どのように感じていましたか?
ミスミシン ぶっちゃけ最初は「詐欺かな?」と一瞬思ったことがあります(笑)
本当に自分で大丈夫なのかと、契約の段階になるまで色々と信じられませんでした。
でもそれはネオページさんや担当さんが悪いとかではなく、私が自分の作品に自信がなくって、「私が?ほんとに?」と思っていた部分が大きいです。
基本的に自己評価が低いタイプの人間なので、今でも頻繁に担当さんには色々聞いてしまって……お世話になっております。
——現在、「ネオページ」の編集者さんとのやり取りについてはどのように感じていますか?
ミスミシン ご質問を送ると早めにお返事を頂けたり、ちょっとした相談にも真摯にお返事を頂けるので安心して創作に取り組めています。
サイトの使い方から作品の内容から相談してしまって「お時間使わせてすみません!」といつも思っています。
いつも有難う御座いますっ
——「ネオページ」の今後の発展に対してどのような期待を抱いていますか?
ミスミシン とにかく携帯版の完成を心待ちにしています。
応援してくれている方の中にはPCを所持しておらず、不便しながらスマホで見ているという方がいらっしゃるのと、私も小説はスマホで見る事が多いので、寝っ転がりながらネオページを見れたらいいのにな~と思っています。
携帯版が出来れば閲覧者・登録者両方ドッと増えると思うので、それも楽しみですね。(編集部注:このインタビューは9月に行われましたが、その後、スマホ版サイトの先行版が公開されています。)
あとは、今やっているような読者さんにもメリットがあるような企画とかをして頂けると宣伝もしやすくなるし読者さんも増えそうなのでそういうのもいいなと思っています。
ネオページは今色々挑戦的にやってらっしゃるので、期待は尽きませんっ。
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ミスミシン 異世界ファンタジー | ダークファンタジー 連載中·41話·155,256文字 最初から読む