連載中·2024年09月30日 22:39
20,634文字
あらすじ詳細
一度でもキスをした男女は、必ず、結婚しなければならない。キスの国。
そんな一見ふざけた、法律のある国が、世界のどこかに存在するか否か。
――あるんだ実は。だから答えはyesだ。
なんで断言できるかって? それはまぎれもなく、その慣習のある国が俺の出自であり、
避けてきたキスをいわば【なりゆき】で、憧れの女性に今、ありふれた日本の路上でしているせいで
俺は人生史上最大の、混乱の極みにいる――
※15歳以上を推奨とした作品です※
・登場人物・
安城筧二(34)
【向井法律事務所】所属の弁護士。他社から移籍して5年。独身。
黒髪に髭づら、メガネの男性。真面目な性格で、会社のOLからは『渋オジ』認定されているが、
その点について本人は気づいていないという天然さも持ち合わせる。
キスした男女同士は結婚、と定められた血すじに雁字搦めになっており、やや不器用な生き方をしている。
御蔭望夏(28)
【向井法律事務所】秘書課に勤める独身OL。
選りすぐりの万能事務員のみが配属される第一秘書課に籍を置くものの、
プライベートでは明るくほがらかな、平凡に生きてきた女性。
ある夜、上司である筧二から突然キスされてしまい――…
・本書の歩み方・
各章の冒頭にだけ、望夏の心情をつづっています。
このページ以降は基本、筧二サイドで話が進行します。互いを思いやる故に迷う、二人の恋物語をおたのしみください。閉じる
最近更新:踊るように、2人2024年09月30日 22:39