連載中·2024年10月04日 15:00
79,125文字
あらすじ詳細
幼少期から婚約を結んできた青木 昇吾(あおき しょうご)と蘇我 紗希(そが さき)。
それなのに「あんな『悪女』との婚約なんて、明日でおさらばだ。」だなんて。
「どうしてよ、昇吾さん……私はあなたの、あなたの……」
あなたの、たった一人の、婚約者だったはずなのに。
息を切らしながら走っていた紗希は、あっけなく地面に倒れる。でも触れたのは硬い地面ではなく、どこまでも白い空間?!
そして目の前に現れたのは……紗希が1番よく知っている、目を背けたくなるバッドエンドな物語。。
妹には見放され父には責められ、義理の母には失望される。婚約者も自分を信じてはくれない。
そんな深い絶望の中、紗希の生涯は幕を閉じたのだ。
何もかも見たくなくて、両眼を閉じる。
「もしも来世があるなら……もう二度と、悪役になんてならないわ。もっと、もっと周りを大切に……そう! それこそ、お母様のように素敵な人になって……! なって……!!」
目を見開いた後、目の前に広がった光景は5年前の世界で ──
苦い前世の記憶を維持したまま、恋愛をやり直す機会を得た紗希。
一度死んだことで強すぎる執着により上手くいかなかったこと。自分がいかにわがままで横暴で、独りよがりな女だったのかを思い知った。
平穏な未来のためにも“この物語”では、青木昇吾との婚約を解消しよう。例えどれほど、彼を愛していたとしても……。
そう強く誓い、満を持して昇吾に婚約解消を申し込むも、まさかの断られて……!?
前世や予想とは違う展開に戸惑う紗希。
しかし、戸惑っていたのは紗希だけではなかった ──
それぞれの思惑が交錯する中で奮闘するものの
、前回死んでしまった日時は刻一刻と迫るばかり。
果たして元悪女・紗希は自ら運命を切り開き、ハッピーエンドを迎えられるのか?!
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最近更新:第10話 元悪女と、茶会の前夜(4)2024年10月04日 15:00