漂流者しか辿りつけない無人島だ。
確かに、豊富な食糧と真水はある。
漂流者は神に感謝するのだが、やがて後悔することになる。
島は代償を求めるのだ。
漂流者の肉と骨を、知識と情報を、島は吸収する。
物質的に精神的に、島は根こそぎ喰らってしまう。
こうして漂流者は皆、島の一部と化してしまうのだ。