連載中·2024年11月19日 17:42
109,308文字
あらすじ詳細
不治の病を宣告された天才科学者・シェリーは、冷凍睡眠に就いて治療薬の開発を待つが、目覚めたのは千年先の未来だった──…。
かつて貧しいながらも愛情を注いでくれた両親に、恩返しがしたい。仕事一本だった人生を、彼らとの時間を大切にする日々に変えたい。
その願いも虚しく、シェリーを待っていたのは彼らもとっくに逝去した、人類滅亡の危機に瀕した世界。
そして自らの開発した人工知能・モモカと、偶然の通りすがりから行動をともにすることになった没落令嬢、翡翠。
シェリーの目覚めが途方もなく遅れた事情には、未知の戦争が関わっていた。
それによる資源の不足、深刻な飢饉、所有者不明の攻撃的ロボットの出現は、未だ人類をおびやかしている。
「世界がこんなになったのは、西に棲む戦争を司る悪魔の仕業なんだって」
生きる意味も希望もなくしたシェリーに、翡翠は言った。
西へ行って、世界を壊した悪魔の正体を突き止めてみないか?
…──と。
西には両親の眠る墓がある。それに、悪魔という科学では証明出来かねるものを、科学者としては素直に信じるわけにいかない。…………
東から西へ──…
自身の科学の産物である移動基地を走らせて、シェリーは、翡翠、そしてモモカと、悪魔の正体を暴く旅に出る。
人類を未知の戦争に駆り出し、地上の資源を奪い上げ、謎のロボットを散りばめたのは、本当に悪魔か?
それとも、…………
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新着更新:もう立ち止まれない、だからあなたと2024年11月19日 17:42