完結·2024年08月31日 21:58
109,166文字
あらすじ詳細
地方の映画館でパートタイマーをしている舞衣は、かつて女優になる夢を持ってオーディションにあけくれていた。
しかし、夢を全面的に後押ししてくれていた母親が事故で亡くなったことで、家でひとりになる父親を放っておけず、田舎に残ることを決めた。
彼女の映画館には、ひとつだけ怪談話があった。
誰も座っていないはずの空席に、着物姿の少女が座っていることがある……らしい。
なぜか舞衣にだけハッキリと見える幽霊少女・アマネは、舞衣のことを生粋の映画バカと認め、自称三百年以上の幽霊生活の中で培ったうんちくを語り聞かせる。
はじめこそ驚きつつも、アマネの図々しさを前に次第にうざったさが増していく舞衣。
半ば、アマネに憑りつかれたようにくだらなくて重苦しい日常が続く中で、自分の代わりに夢を叶えて、映画の主演女優となった幼馴染・陽奈が帰ってくる――閉じる
新着更新:エピローグ2024年08月31日 21:58