「亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします」
「いたします」
「……さて! Phase2が終わりましたね!」
「残りの参加者は76人と、まあほぼほぼ四分の一ってところですか」
画面、ウランバナ島の全体地図に切り替わる。
各参加者の位置が点で表示されている。
「ここでPhase2が終了となるわけなんですがー」
「あれ? ぼくの見間違いですかね? ランドさん。6番チームのメンバーが一人、取り残されているような……?」
「見間違いじゃないですね?」
「あらら。6番チームはSNSでメンバーを募集したんでしたっけ。仲間割れですかね?」
「仲間割れといえば、結構チーム内キルが発生しているのが気になりますねー」
「ははは。一億山分けってなると、取り分で揉めるのかもしれませんね」
「私としては、そういうのは今争うんじゃなくて、今のうちは結託しておいて、いざもらうって時になってからでいいと思うんですよー」
「まあ、確かに」
「過去の大会で、なんですが、いざ小切手を渡そう、ってタイミングでもう殴り合いのケンカが始まって、スタッフが『面白い』からってんでカメラを回していたら、こちらのほうまで飛び火して乱闘騒ぎになったことが、あるんですよ。ジュカロッカ島だったかなー」
「あー、ありましたね」
「そんなことがあったら、我々は逃げましょうね」
Phase2の終了とともに、ウランバナ島の中央部が黒く塗りつぶされる。
これより先、デスゲームが終了するまで中央部は立ち入り禁止となった。
「次は、ああ、南東部がプレイゾーンから外れますかー」
「なるほどなるほど。南東部にいる参加者は、Phase3が終わるまでに別の場所に移動しないといけませんね。もちろん、中央部以外ですが」
「南東部は今大会のファーストブラッドが発生した場所ですね。3番チームはそれぞれ別行動しているようですが、1番チームの残りのメンバーから囲まれなければいいんですけどー」
「Phase2の終了で、優勝チーム予想キャンペーンも終わりですね。ご参加ありがとうございます!」
「集計結果は、……ああ、Phase3終わってからの発表? 了解しました」
「で、公式放送の解説席に座っているランドさんが予想する優勝チームはどこのチームでしょう!」
「デデドン! ロぉースターナンバートゥエンティートゥー」
「おお? これまたどうして」
「シンザブロォさん知らないんですか? ヒトメサマですよヒトメサマ」
「お噂はかねがね」
「ヒトメサマの側近を集めた23番チームと、信心深い24番チーム、合計3チームの結束力は非常に強力ですし、実質12人が一チームといっても過言ではないのではー?」