服を脱いでそれを身につける。真っ黒なシースルーの素材で作られていて、胸のトップにはスリットが入っている。みぞおちで二つに分かれ、おへそが見える。下はもっと刺激的だった。両側を紐で結ぶ。恥骨からお尻にかけて大きくスリットが入っている。いつだったかの仮面舞踏会で着た衣装よりも刺激的だ。恥ずかしいと思いながらもテオからのプレゼントだからやっぱり嬉しかった。ドキドキしながら部屋の扉をノックする。部屋が暗いと良いな、明るいと恥ずかしいな、そんなふうに思いながら。
「おいで。」
声が聞こえる。扉を開ける。テオはガウンを着てベッドに腰掛けてお酒を飲んでいた。部屋は薄暗い。
「おいで。」
言われてテオの方へ歩く。恥ずかしい。テオの前に立つとテオは微笑んで言う。
「綺麗だな。」
テオが手を伸ばして私の胸に触れる。
「んっ…」
顔を背ける。テオの指がスリットから先端だけ出し、嬲る。ピクピクと体が動いてしまう。
「あぁ、綺麗だよ…」
テオは持っていたグラスの中身を飲み干し、床に置く。私を引き寄せておへその上辺りからみぞおちまでを舐める。
「んふっ…」
テオの指がスリットを開け、そこにしゃぶりつく。
「んっ…!」
舌で転がされ体がピクピクと動く。チュパと音を立ててテオが愛撫を止める。
「ジル。」
言われてテオを見る。テオは微笑んで立ち上がり、私の手を引く。連れて行かれたのはお風呂。お風呂の隅に立つとテオがガウンの紐を解く。
「ジルが前に見たいって言ってただろ?だから見せてあげるよ。」
テオはそう言って私を見て微笑む。
「しゃがんで。」
そう言われてしゃがむ。目の前にはテオのそれがある。テオは自分でそれを掴むと言う。
「見られてると恥ずかしいな。」
そう言いながら天を仰ぐ。
「…出るよ、ジル。」
言われて視線を戻す。テオの半勃ちのそこからそれが溢れて来る。ジョロジョロと出されるそれを目の当たりににする。あぁ、すごい、出てる…。テオは私の頭を撫でている。出し終わると雫が垂れる。
「そんな顔するな…」
ジルはとろけてしまいそうな顔をしている。
「食べたいのかい?」
聞くとジルが頷く。
「良いよ。」
言うとジルがそれを口に含む。
「あぁ…」
天を仰ぐ。いやらしい格好で俺の前に跪いて、こんな事…ジルの頭が艶めかしく動く。ジルの頭を撫でながら腰が動いてしまう。
「はぁ…はぁ…んっ…」
ジルの手が俺のそれの根元を握り、しごく。
「あぁ…ジル…イキそうだよ…」
そこにグンと力が入る。ジルの口からそれを引き抜き、それを握ってしごく。
「見ていて、ジル…出すとこ、見ててくれ…」
動きを早める。
「あっ…ジル…」
ドピュッと噴き出す白濁液。ジルはそれを見ている。あぁ、見られている、自分でしごいて出すところを見られている…白濁液が糸を引いて垂れる。息を切らしてジルを見る。ジルはペタンと座ってしまう。それを見て微笑む。俺はそんなジルを抱き上げる。
お湯で軽く流した足を拭いてやり、ジルに囁く。
「目を閉じて…」
ジルが目を閉じる。俺はスカーフを出してジルに目隠しする。
「テオ…?」
ジルが不安がらないようにジルの手に触れる。
「大丈夫。」
そう言ってジルを抱き上げ、ベッドに上がる。ジルを座らせて言う。
「両手を出して。」
ジルは言われるがまま両手を出す。ジルの手首にタオルを巻く。そして、用意してあった革のベルトをその上から巻いて固定する。
「寝かせるよ。」
そう言ってジルを寝かせる。
「両腕を上げて。」
ジルが両腕を上げる。ベッドヘッドにある飾り穴にベルトを通して固定する。
「痛くない?」
聞くとジルが頷く。ギシギシと革が軋む音がする。口付ける。舌を絡ませる。途端に革がギシギシと軋む。ジルの乳首をスリットから出して指先で嬲る。唇を離してジルの胸を鷲掴みにして、その乳首にしゃぶりつく。
「あっ…んっ…」
手首を固定している革がギシギシと軋む。足の間に手を入れてそこに触れる。指がすんなり入るぐらいには濡れていた。
「あぁ、こんなに濡らして…」
言いながら中に指を突っ込む。
「あっ…」
足を開かせ、指を入れながらその痴態を眺める。あぁ、何ていやらしいんだ…。俺はジルの一番敏感な突起を露出させ、指先で嬲る。
「あぁっ…」
ジルの腰が浮く。指を抜いてそこに口を付け、舌先でその突起をを嬲る。ジルの喘ぎ声はもう声にもならない。ジルの身体が強ばる。腰が浮き、ビクビクと震える。尚も舌先で刺激し続けると、ジルが喘ぎながら言う。
「あっ、ダメ…テオ…テオ…」
革がギューと軋む。
「あぁ…テオ…イッ…、イク…」
ビクンとジルの体が跳ねる。ガクガクと体が震え、脱力する。中はヒクヒクと甘く痙攣している。俺はそこに俺のそれを据え、一気に突き上げる。
「あぁっ…!」
ビクビクとジルの体が震える。その体を抱き締めて突く。
「あっ、あっ、ダメ、ダメ、ん、テオ…イッ、てる、の…」
中はトロトロで熱くて、なのに締まっている。
「あぁ、ジル…イイよ…中がとろけてる…」
またギューと革が軋む。目隠しがズレていく。
「テオ、お願い、手、取って…」
そう言われてそれを外す。腕が自由になったジルは俺にしがみつき、背中に指を立てる。ジルの体が強ばって行く。キュウッと中が締まる。
「あぁっ、締まる…」
ジルの耳元に顔を埋めてガンガン突く。背中がゾクゾクする。
「ジル…イクよ、出すよ、さっきの、白いの、ジルの、中に…っあっ…!」
腰を押し込み押し付ける。出した瞬間、ジルも脱力する。ガクガクと震え、中がキュウキュウと俺を甘く刺激する。腰をゆっくり動かしてその甘い痙攣を味わう。
ジルを見る。
「嫌だった?」
聞くとジルは首を振る。
「でもテオに触れなくて、切なかった…」
そうか、そうだよな、と思う。
「それじゃ次は目隠しだけにしようか。」
ジルが少し膨れて言う。
「次はテオが目隠しよ。」
その日から一週間、俺はずっとジルにプレゼントを贈り続けた。花やドレス、宝飾品や靴、そして最終日。
「どこへ行くの?」
ジルの手を引いて歩く。
「まだ内緒だよ。」
俺がジルを連れて来たのは厩舎だ。
「支度は出来てるか。」
俺が聞くと厩者が頷く。
「はい、殿下。」
厩者が連れて来たのは真っ白な芦毛の馬。
「この子は大人しくて優しいんだ。この子ならジルでも乗れるよ。」
その子の鼻を撫でてやる。ジルが驚く。
「私が乗るんですか?」
俺は笑う。
「あぁそうさ。俺からのプレゼントだ。」
最初は俺が乗り、ジルを相乗りさせた。体高が高く、見晴らしが良い。ジルはとても喜んでくれた。
「この子の名前は何です?」
聞かれて俺は言う。
「ジルが決めるんだよ。」
ジルは驚いて、それでも嬉しそうに考える。
「そうね…ブランエールなんてどうかしら。」
ジルらしい柔らかい名だ。
「良い響きだな。意味とかあるのかい?」
聞くとジルは馬体を撫でて言う。
「白い翼よ。」
馬から降りて、降りて来るジルを受け止める。ジルを立たせるとブランエールはジルの肩に鼻を寄せる。
「撫でて欲しいみたいだな。」
ジルがブランエールの鼻を撫でると、ブランエールは気持ち良さそうに目を閉じる。
「この子、本当に優しいのね。」
ジルが言う。
「奥様にだけですよ。」
厩者が言う。
「私にだけ?」
ジルが驚いて聞くと厩者が笑う。
「ソイツは自分が気に入った相手じゃなきゃ、乗せません。私だって乗った事無いんです。」
ジルが俺を見上げる。
「でもあなたは乗せたわね。」
すると厩者がまた笑う。
「殿下は特別です。殿下に歯向かう馬なんて居ません。馬は頭が良いんです。だからすぐに相手を見抜く。」
そしてブランエールに近付いて言う。
「良かったなぁ、ブランエールなんて良い名前貰えて。」
ブランエールはブルルルルとまるで返事をするように唸る。