連載中·2024年11月20日 18:37
2,274文字
あらすじ詳細
18歳で都会へ上京する主人公の夏樹。田舎育ちの彼にとって、東京とは憧れの場所。
その場所で営業職の仕事に就く彼は、会社に成果を残そうと必死に頑張っていた。
しかし、世の中そんなに甘くはなかった……。
2年もの間、契約どころか、成約ですら残せないでいた夏樹。
ゆえに、同僚達からは白い目で見られ、上司の所長には給料泥棒と罵られていた。
そんな夏樹ではあったが、唯一の安らぎはチームメイトからの温かい言葉。
こうした支えもあり、どうにか諦めることなく頑張ってきた。
けれど、それもつかの間の出来事。ついに、所長の口からある辞令が通達される。
内容は、4月の人事異動によって、地方の協力会社へ転勤ということであった。
この異動によって苦渋を味わう事になる夏樹。
だが、そんな夏樹の心を癒してくれたのが新しい職場の仲間達。
同僚から温かく迎えられたことで、結果、異動して良かった感じていた。
そんな日々を過ごし、1年が過ぎた4月のこと……。
妙なきっかけで、夏樹はある女性と巡り逢うことになる。
それは、交通事故に遭い掛けた女性を助けたことによる出会い。
ところが、不思議なことに、その出来事が夢だったのか? 現実なのか? よく思い出せずにいた。このような思いを胸に秘めたまま、書類を届けるために会社へと向かっていた。
すると――、偶然にも前夜の女性とバッタリと出会う夏樹。
女性の方から声をかけられ、話を何度かしていく内に意気投合することになる。
こうして、同じ時間・同じ場所・同じ想い。その同じ安らぎを共に過ごす二人。
日常の生活に違和感を感じながらも、夏樹は次第にその女性に惹かれていった……。
はたして、この出会いは偶然なのか? 必然なのか? もしくは、運命の悪戯なのか?
夏樹の下に忍び寄る影。何かの時が刻一刻と迫りくる――。
やがて、ゆっくりと緩やかに解かれていく1本の生命線。
次第に明るみになる事実によって、衝撃的な結末を迎えようとしていた…………。
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新着更新:第1話 騒々しい日常の風景2024年11月20日 18:37