連載中·2024年11月19日 07:00
104,124文字
あらすじ詳細
五徳神星(ペダグラルファ)大陸の北西に位置する国――金(ジン)国の白(バイ)王朝。
初雪が降った日。
第四公主である白蘭花(バイランファ)は、ニセモノ公主の濡れ衣を着せられ、幽閉されてしまう。
目の前で母を惨殺され、終生幽閉となった蘭花は、世を儚んで毒杯をあおった。
死んだはずの蘭花だったが、なぜか自室の寝台の上で目を覚ます。
居所であった朧月堂(ろうげつどう)では、蘭花の大切な人たち――母、侍女、太監が笑顔で生活していた。
これは、唯一神である金武様の采配によるものなのだろうか?
若干十五歳で死んだはずの蘭花は、死ぬ三年前――十二歳の頃に逆行していた。
一度は失った幸せな日常を取り戻した蘭花だったが、このままでは、いずれ同じ未来が訪れてしまう。
どうにか打開策を考えなければと思った蘭花は、幼馴染であり、想い人である明杰(ミンジェ)を頼ることにする。
己の欲望のために、蘭花の大切な人達の命を奪った黒幕。
必ず表舞台に引きずり出し、絶対に復讐してやる!
蘭花は安穏とした生活を捨て、茨の道を選び取った。
――復讐が終わりし時。
蘭花の隣にいるのは誰なのだろう。
初恋の人であり兄弟子である『明杰(ミンジェ)』か。
幼馴染であり兄として慕っている『慶虎(ジンフー)』か。
それとも、
敵側の人間である憎むべき相手の『軒虎(シェンフー)』か……。
恋もして、復讐も遂げて、今度こそ幸せになってみせる!
白蘭花の戦いが始まる!閉じる
新着更新:第32話 かつての想い人 弐2024年11月19日 07:00