連載中·2024年10月05日 12:01
71,785文字
あらすじ詳細
「だからあなたを助けます、殿下」
あらゆる獣を家族とみなし、社交界では「猛獣使い」と呼ばれる伯爵令嬢ルゥルゥに、呪われた第二王子ヴァリスとの婚約話が持ち上がった。ルゥルゥは母の影響で呪いに精通しており、ヴァリスの呪いに対応できると判断されたらしい。
だが、生まれてすぐに呪いをかけられたヴァリスは、態度も言動も荒みきっており、呪いの影響で婚約者を襲うこともしばしば。どう考えても幸せな結婚にはなりそうにない。
だが、心配する従者をよそに向かった王宮で、少女は異形の目を持つ青年と出会う。
「だって、こんなに美しい方だとは思いませんでしたから。逃げるわけがありません」
「……お前、頭沸いてんのか?」
異形の目に魅入られたルゥルゥは、王子とは思えぬヴァリスの言動もどこ吹く風で、彼との婚約をあっさり受け入れた。しかしその晩、ヴァリスが「悪魔憑き」であることを知ってしまい――?閉じる
最近更新:第15話2024年10月05日 12:01