連載中·2024年09月27日 06:24
13,574文字
あらすじ詳細
受験を控えた夏に、おれは目的意識を見失った。
何のために誰のためにと問えば問うほど虚しくなる。
予備校を通り過ぎてひなびた山道を抜けると、そこは見たことのない浜辺だった。
「誰の許可を得て来たのかしら?」
と背後から質問され、振り向くと逆光に浮かびあがる長い髪の女の子。
顔は判らないが声に聞き覚えがあった。
「あら、あなたは」と彼女が先に言う「…お久しぶりね元気してた?」
思い出しそうになるが記憶をたどれない。ただなんとなく懐かしい。
懐かしいけど、なんただろう。なにかがへんな気がした。閉じる
新着更新:第7話 だから、もう。2024年09月27日 06:24