連載中·2024年11月16日 06:00
160,924文字
あらすじ詳細
茶道×戦国の本格歴史群像劇。
戦国時代前期から戦国末期を生きた「千利休」と「三好長慶」らを取り巻く世相を詳らかに描く。茶聖と呼ばれる彼が生きた時代はどういう世であったのか。幼き友との友情、そして天下人となっていく友を支えて、利休は何を思うのか。茶閥と呼ばれる茶の湯の繋がりを無視し続けた今までの歴史と歴史小説に一石を投じる。
細川高国、細川尹賢、香西元盛、畠山義宣(義堯)、細川元常、武田元光、村田宗珠、津田宗柏、鳥居引拙、若き頃の武野紹泡(紹鷗)など、余り目にしない戦国の人々が活躍する作品です。
歴史改変もなく、転生もない、史実重視の歴史小説がここにある!
第一章 動乱前夜
千利休が誕生した|大永二年《西暦1522年》より物語は始まる。前年の将軍出奔という大騒動が一段落し、新たしい帝の御代となった大永の世は、まさに動乱前夜という様相を呈していた。先年来の両細川の乱は細川澄元の死によって小康状態であり、細川氏と大内氏の対立は遠く海外で衝突を起こす。幕府の抱える問題が噴出し始めていた。閉じる
新着更新:和歌解説(二)2024年11月16日 06:00