完結·2024年07月16日 22:56
167,303文字
あらすじ詳細
人をつなぐ赤い糸が見える高校生――稲葉陽希は、同じように赤い糸の存在を知る同級生――青島俊也のことが気になっていた。
二人の赤い糸はぷつんと途切れて誰ともつながっていない。それを眺め、自分の中に愛はないのだと思い知る日々の中で、陽希はふいに青島と接触する機会を得てしまう。
放課後の教室で眠る青島の手元には途切れた赤い糸があり、陽希はその糸に手を伸ばし、自分のものと結んでしまう。気づいたときには遅く、二人の赤い糸は結び目もなく綺麗な一本の糸へと変化していた。
驚き、青島の前から慌てて逃げてしまった陽希だったが、彼に謝ることを決意した。
しかし、謝罪を述べると青島の口から出てきたのは、「運命の恋人ごっこでもしないか?」という衝撃の言葉だった。
赤い糸で結ばれてしまった男子高校生二人が、恋人ごっこを経て、赤い糸とはなにか。運命とはなにかを考えていく。
そして、陽希の見つけた赤い糸の正体とは――?
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新着更新:エピローグ2024年07月16日 22:56