連載中·2024年07月16日 09:00
7,908文字
あらすじ詳細
「私の姉を探して下さい」
月曜日の昼下り、事務所の扉を叩いた少女はそう言った。
ホテル街の路地を真っ直ぐ進み、突き当りを右に曲がった先の古びたコンクリートビルの三階に神城銀次の事務所がある。
神城銀次という男は固く口を閉じた牡蠣のような男であり、依頼人からの仕事はどんな形であれ必ず成し遂げる鋼の精神を持つ青年だ。
ある日、神城が事務所にて煙草をふかしていると事務所のドアが叩かれ、ドアを開けた先にはセーラー服を着た女生徒が立っていた。齢にして十七前後の少女は自分を神宮寺桜花と名乗り、神城に姉を探して欲しいと依頼する。
神城は一度少女の依頼を断るものの、少女連続失踪事件の調査を進める内に神宮寺とその少女等との接点に気づく。
神宮寺桜と少女達、年齢、学年、通う学校、全てが違うというのに微妙に重なり合う関係性。鋼の男は、無垢の為に街を駆ける。
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新着更新:老人と偶像2024年07月16日 09:00