-南⑤- 百三十一話「記憶のエクスカリバー」



 ■:魔法大国グラネイシャ・王都王城、南城壁サウスランパート



 ヨークシャー・ケミル視点。


 合流数分前。




「……」

「…………」


 視界がぼやけている。上半身が、徐々に治って来たのだろう。頭蓋の形成中は、大分激痛だ。


 しかし……しくじった。


 わたくしのこの治癒魔法があってしても、大きな外傷を負ってしまえば、治療中にある程度の猶予を相手に与えることになってしまう。魔法の弱点を見極められず、トドメを刺されなかったのは幸運ですがっ、なんたる失態。失脚。


 状況はどうなっている? あの異形種、――『やしゃ』と言っていたか。

 あいつはただの異形種ではない。きっと何か、特別な何かを有している。

 とにかく危険だ。わたくし以外が戦っても、その結末はきっと悲惨な物になる。

 早く、戦況を確認し、復帰しなければ。


「――――っ」


 ……なんだ。

 なぜ、治癒速度が変化した?

 促進。外の誰かか? 誰かがわたくしに治癒魔法を施している?

 いいやそのままだ。

 それでいい。

 わたくしを早く、一刻も早く、戦線へ。


「……」

「………あなたは」


 戻って来た眼球で目の前を見ると、そこにはふわふわな金髪の少女がわたくしに杖を向けていた。

 彼女の名は、ニーナ・ヴァレッドだ。


「久しぶりですね、おとうさん」

「……いやはや、おとうさんとは、いただけない」


 可愛らしい声に、悲しそうな感情をのせ。

 萌え袖を思いっきりまくり、自分のピンクのバックから器具を取りだしている。

 ニーナ・ヴァレッド。

 わたくしの元弟子であった、治癒魔法使い。

 騎士団を脱退した後は、去る者追わずの心で消息を探りませんでしたが。

 無事でしたか。

 よかった。


「どうしてここへ?」

「ケニーおにーちゃんに連れてこられたんだ。中央都市でスカウトされてねー」

「中央都市?」

「ニーナ今、青の騎士団にいるんだ。この前の魔解放軍の一件の、後始末でね」

「なるほど」


 ならばグラネイシャまでその雷名が届いていてもおかしくありませんでしたが。【治癒】のわたくしに治癒術士の情報をよこすのは、野暮だと思われたのでしょうか。

 まあいい。


「それで、おとうさんは変わらないねー」

「変わりませんかね。変わったつもりですが」

「ううん。口調は変わったけど、変わってない」


 まあ、そうでしたか。

 ニーナはあの可愛らしい喋り方の裏に、何んとも言えないものを抱いている様でした。


「…………」


 きっとこの子なりの反抗なのでしょう。

 わたくしのこの戦い方への反抗、抗議なのでしょう。

 もともと、こういう戦い方をして、怒ってくれる子でしたので。


「ふふ、はは。それでニーナ、戦況は?」


 青の騎士団であるニーナがここにいる。

 そして先ほど出てきた『ケニー』の名前。つまり、人魔騎士団の到着が間に合ったと言うこと。

 つまり加勢が来ているということでありますから。

 もしかしたら現状は、思っていたより酷い物ではないのかもしれないですね。


「今は交戦してる。あの異形種と」

「位置は?」

「ここから見える。でも離れているよ。ケニーおにーちゃんがおとうさんを助ける時間を稼ぐために、飛び出してくれた」

「なんと」


 度胸があるのですね。

 あの異形種の気を引くというのは、至難の業。

 いやしかし、聞いていた通りなら彼は民間人でありますよね?

 あの団長の家族とはいえ、剣技すらろくに使えない。


 引きこもり。

 であったはず。


「であるならば、早く起き上がるべきですね」

「はあ?」


 突如、ニーナが怒ったように言い。

 わたくしは怒らせてしまったと少し恐れ、恐る恐ると彼女の顔を見ると。

 彼女はその大きな目に、涙を溜めてうるうるとしながら。


「そのためにニーナがいるんですけど!?」


 やけにハキハキと怒鳴った。


「……ふふ、そうでしたね。ニーナ」

「さっさと、波長合わせるわよ。おとうさんの魔力も使うから」

「はは……どうやら、久しぶりの共同作業になりそうだ」

「いいから! 急いでいるのはおとうさんでしょ!?」

「あいた」


 と、ニーナはバチン!とわたくしのお腹を叩いた。

 …………。

 まったく、大きくなってしまって。





――――。




 ケニー・ジャック視点。




「あぁなたの心臓へ刻みましょう、このわたくし往生際の悪さ下品をね」



 その男を俺は知らなかった。

 だが、あのニーナが助けたがっていた死体が着ていた服装で、だから。

 何となくこの男が、ニーナが話していた先生であるというのは察することが出来た。


『……また、お前か。ヨークシャー・ケミル』


 異形種はその男を見て、露骨に嫌そうな顔をしてみせた。

 そんな異形種に対し、ヨークシャーという男は自分の剣を前に向け。


「またお相手出来て嬉しく思いますよ、わたくしのフィアンセ」


 そう、強気に宣告してみせると。

 異形種は厄介そうな舌打ちをしてから、口を開けた。


『威勢がいいな、死にぞこないが』


 言いながら、唾を吐くような仕草をみせる。

 そして異形種はヨークシャーから、その持っている剣をみて。


『さっき壊しとけばよかったな、それ』

「……確か、このサーベルについて何か仰っていた気がしたのですが」

『聞き間違いさ』

「魔剣カルベージュの能力は、三つ」


 その言葉を発した次の瞬間、異形種ははっとしたような仕草をみせ。

 刹那、拳を振り被って、ヨークシャーへと突撃した。

 だがその攻撃は。


「無駄です」


 ヨークシャーの眼前でガキンと金属音がする。

 俺は目を凝らした。

 どうやら、ヨークシャーの仕草から。

 ヨークシャーが今の攻撃を弾き返したようであった。


『使徒発火?』

「ご名答」


 異形種は呟く。

 それを肯定したのは、ヨークシャーだった。


「さあ、踊りましょ」

『……』


 ヨークシャーは構えた。

 剣を、サーベルを構えてみせた。


「…………」


 俺も剣を構えようとした。

 でも上手く手元が定まらない。

 さっき無理しすぎた。魔石を8個も使用したのもそうだし。

 何だか俺、無理しすぎている気がする。

 いや、もちろんこの体力はついてきたし、剣術も磨いて来た。

 だがそれも一年も経ってねえから別に強い訳じゃねえ。戦える程度の付け焼刃なんだ。

 ――でも、だとしても何かが変だ。


 なんかさっきから。

 なんつうか。

 体が、俺の体じゃねえみたいだ。

 それによ……。



紫ノ剣ムラサキノツルギ』?

影の破片シャドウブレイク』?


 なんで俺は、あの異形種の“技”を知ってやがる?



「…………」



 違う。

 違う?

 誰か、俺の中にいる?

 これの感覚はあの時に似ている。

 そう、初めて【英剣】エクスカリバーを握ったあの時。

 頭の中に何故か【英剣】エクスカリバーとかいう単語が出て来たあの瞬間と、違和感と似ている。


 これは、そう、記憶だ。

 『記憶』だ。


≪…………≫

≪あんた、誰だよ≫


 なんて問いについての答えが返ってくる前に。

 戦況は一変した。



 異形種はどんと脱力した。

 空気が凍る。その場に居る全員、次の異形種の攻撃に備えて待っていたと言うのに、何故か、異形種は力を緩めた。

 そしてまるで周囲を囲まれていると思っていないかのように、異形種はいう。

 その一言を聞いて、震撼した。


『もう飽きた』

「……は?」


 俺の言葉だ。

 異形種は確かに「飽きた」と言っていた。

 どういうことだ。と疑問符が頭に浮かんだ。だがその答えは、異形種の口から語られた。


『面倒くさくなってきたつってんだ。お前の相手をして、手の上で転がされんのは』

「…………」

『もういいや』


 異形種はそう呆れたように告げると、肩の力を抜いてから。

 次の瞬間。


「――――」


 ドンッ、と地面が揺れた。

 異形種はその場から消えていた。そして恐る恐ると音の方へ視線を向けると。


『…………』


 片手を地面にめり込ませ、赤い血を浴びていた異形種が居た。

 理解が進まなかった。

 しかし状況だけはどんどんと進んでいった。

 異形種は人を殺した。それも――後ろにいた、一般の魔法使いを潰したのだ。

 ……まさか。


「――まずい」


 その言葉はヨークシャーから出た言葉だった。

 そしてその間に、異形種は次々と一般の参加者を殺して回っていった。

 すぐに他の騎士や隊長がその異形種を止めようと走り出したが。

 異形種はすぐにその場から消え、瞬間移動するように移動するので、誰も追いつけていなかった。


 異形種は俺たちの誘いに乗らなくなった。

 それは、いわゆる、最悪な手段を講じていた。


「俺ら以外をぶっ殺す気か?」


 弱い者潰し。


 多分俺らのトドメをさせないぎりぎりの戦線が、戦いが気にくわなかったのだろう。いいや分からないが、飽きていたということはきっと、あいつにとってあの戦いが気持ちの悪いものだったという事だ。だから……楽な他の奴を殺す。

 幸いあいつのスピードについていける奴はこの場にいなかった。


 だから、だから。

 でも!


「おい」


 1人、男性魔法使いが殺された。


「……おい」


 1人、女性騎士が潰され、体が引きちぎられた。


「…………おい!」


 1人、2人、3人。

 ヨークシャーはとにかく走った。

 セレナも、エヴァンも走った。アーロンも走った。


「おい……」


 俺だけ。

 動けなかった。


『勘違いするなよ。弱いから殺せるんじゃない』


 ふと、異形種は一そうドスの籠った声を発して。

 湯気が出て、血だらけになった黒い巨体を揺らしながら、その場にとどまって。

 言った。



『別にお前らもいつでも殺せる。ただ、一瞬で殺しちまったら、面白くないだけだ。俺はお前らより、そして死神よりも長く生きている。ずっと自我を持って、ずっと殺し続けている』



『この地獄をお前はしらない。お前らには、模造品の気持ちなんてわかりやしない。ただ、一つお前らにも分かる事がある。それは、俺の絶望だ』



『死ね』


 まずい。殺されている。

 俺が守りたかった命が、救いたかった命が。


---


 俺は、

 俺は出来れば死亡者を出したくない。

 もちろん俺は全能じゃない。

 だから死亡者数0とかは無理だろう。

 馬鹿な願いなのは分かっている。

 でも、この中央都市の様に。

 無実の人間を戦いに巻き込みたくないのだ。


---


 ああやって思っていたのに。

 思っていたのに。

 どうして?

 俺が、力不足だから。

 俺が、弱いから。

 俺が、クソ野郎だったから。


 クソ、クソがよ……


≪…………≫


 動けよ。

 動けよ。

 動けよ、俺。


 守りたかったんだろ!?

 誰かを守って、救って、そして俺は、俺は!

 人として、人としての当たり前に。

 クソ野郎から脱却して。

 誰かの笑顔を、見たい。

 また笑うあいつらが見たい。


 救いたかった。

 助けたかった。


 誰一人として、死んでもいい奴はいないのに。

 どうして。

 守れないんだ。



















≪…………………………………分かった≫



 は?


「……っ!?」


 刹那。

 ――俺は、異形種の目の前に立っていた。


『……なに?』


 剣を握って、土を二本足で踏みしめていた。

 風が吹いている。人の鳴き声が聞こえる。絶叫が、響いている。


「うわああああ」


 死にたくない人の声が聞こえる。よく、聞こえる。

 さっきまで動けなくて、余裕が無くて、聞こえていなかった人の悲鳴が、よく聞こえる。

 ついさっきまでここは地獄だった。ここで人は、無意味に殺されていた。

 それに俺は何も出来なかった。ただ茫然と見ているだけで、でも。

 今は違った。


「……なんだ、こりゃ」


 冷や汗が流れる。明確な違和感に、俺は絶句した。

 体が思うように動かなかった。両手を持ち上げるのがやっとで、俺は両手の掌をゆっくりと見ると。

 もうさっぱりと、震えがなくなっていた。


『……』


 異形種も驚いて静止する。

 丘の下、死体の上で、静止する。俺が目の前に立ち尽くした事に驚愕していた。

 周りの人もそれを見て驚いていた。


「ケニー・ジャック……」


 ヨークシャーはそう呟いて。


「……ご主人様?」


 アーロンは心配そうにそう言って。


 そして、もう一つの声が告げた。


≪体を僕に貸して。さっさとこの模造品を終わりにしてやろう≫


 声が聞こえる。頭の中に声が響いている。

 それは聞いた事がない声な気がしたが、でも、少し前にどこかで聞いたような声な気がした。

 だがその誰を思い出せない。


≪お前は、誰だ?≫


 俺は聞いた。

 心の中で呟くと、その声は反応したように息を呑んだ音がして。


≪エクスカリバーだよ、僕は≫


 エクスカリバーを名乗り、その瞬間、俺の体は勝手に動き。

 光を落とした。


『ぐあ――ッ!?』


 閃光が、雷のように上から落下した。

 剣に纏った閃光が眩しくて、俺はそれを視界に収めることは出来なかったが。難にせよ俺の体は勝手に動いていて、そして剣は勝手に振り下ろされた。まるで剣に意思があるような、まるで剣に自我があるような。


 いいや、ある。

 そしてそいつが、俺の体を使っている。


「エクスカリバー……?」


 俺は目を開くと、上空に浮いていた。

 異形種も空にいた。

 どうやら俺は、斬撃で異形種もろとも飛び上がったようだった。


「はあ!?」

『き、貴様あ!』


≪一旦いいよ。僕に任せて。元はと言えばあの模造品を倒しきれなかった、僕の責任なんだから≫


 なんてエクスカリバーはいい、そして閃光がまた体を覆った。

 次の瞬間、体が勢いよく動き出し、体のGが強くかかる。

 まるで、空を縦横無尽と飛び回っているような力が加わり、俺は初めて、体が千切れるような体感を覚え。

 そして眼前で鳴り響く金属音に。


 激しい戦闘が起こっていることを、想起させた。


 体は勝手に動くが、感覚だけは伝わってくる。

 空気を裂いて移動しているのも、剣を振っているのも、光っているのも分かる。

 五感は別にそのままだったから、逆に酔いそうになってきつかった。


 裂き、回り、振り、防御、裂き、乗り、助走、一撃。

 剣に従うままに俺は空を舞う。

 何をしているのか、何が起こっているのかはまるで観測できない。

 こんなに激しく戦闘したら俺の体が引き裂かれる! っと異議を唱えかけたが。

 異形種のあのスピードに追い付く戦いをしているなら、と何となく納得した。

 ……それはそれとして、もうちょっと加減つうか!


≪してる暇はないよ≫

≪うわっ≫

≪あいつはきっと、異形種の中でも最強。僕も過去に一度負けてるんだ。油断はできない≫

≪負けた事があるって……剣のくせに覚えてるんだな≫

≪……まあ僕の使い手が弱かったんだけどね≫

≪って、あいつに負けたことあるってどういうことだよ。あいつってそんなにやばいのか?≫

≪うん。あの模造品コピーは計り知れない力をもってる。なんせ……≫


 エクスカリバーはそう言い止まって、考えるようにしてみせてから。

 続けて焦ったように台詞を紡ぐ。


≪ごめん、そんな暇ないや≫

≪あ、戦いの最中だったな。ごめん≫

≪そうじゃなくて……まあそういう感じでもあるんだけど≫


 と、エクスカリバーは含みのあるような言い方をしてみせて。

 俺が?を浮かべていると、続けた。


≪僕の力は長くない。制約があるんだ≫

≪制約?≫

≪ああ、制約。それもどんと重い物が確かにあるんだよ≫


 俺にとっての重い制約といえば……。


≪寿命でももってってんのか? 俺の寿命少ないから確かにまずいな……≫

≪いいや、そうじゃない。ただ制約といっても厳密には違う。――顕現して代わりに戦ってしまうと、あいつに察知されかねないんだ≫

≪……あいつ?≫

≪死神さ。あいつに今、僕の存在を察知されるわけにはいかない。もう少しあと、然るべきタイミングで、僕はあいつの前に姿を現さなきゃ意味が無いんだ≫


 死神に見つかってはいけない?


≪……それってつまり、死神との戦いではお前を使えないってことか?≫


 言ってから大分早とちりな言葉だと理解したが、それを謝る前にエクスカリバーは言った。


≪こんな状況で後の事を考えられるんだね。僕は忙しいっていうのに。――ッ!≫

≪……ご、ごめん≫


 そうだ。エクスカリバーは今俺の体を乗っ取って戦っている。

 忙しいのだ。


≪……まあ、そういうことだよ。死神との戦いでは僕は姿を出せない。しっかりとした下準備をしたうえで僕は死神と邂逅する必要がある。それは多分、君にとっても必要な事だよ≫

≪どういうことだ?≫


≪僕は、中央都市アリシアでの夢を知っている≫


--

「何をしに来た、死神」

「君からしたら久しぶりか、ケニー・ジャック」


 白い世界で、俺の夢の中で、“死神”は現れたのだ。

 ――そこで頼まれた事を俺は決して忘れない。

--


≪……ほう。じゃあ話が早えな。了解だ≫


 あの夢の内容を知っているなら話が早え。

 要は、後々に控える死神との戦いでは諸事情で助っ人できないってことか。

 もともと求めちゃいねえから別にどうってことないが。こんなに強いなら、頼りたくなるってのが本音だ……。

 まあエクスカリバーにも腹積もりがあるなら仕方がない。


≪ごめんね。中途半端に手を貸す予定はなかったんだけど、あの模造品コピーがいるとは想定していなかった≫

≪いいや、危なかったから凄い助かった。んで、勝算は?≫

≪あるっちゃあるけど、ないっちゃない。あいつは気づいているから、勝率を分けるのは運だね≫

≪ほお?≫

≪でも全力は尽くすさ。――だって僕は、【英雄】だからね≫


 なんてキザなセリフを言えるのも、英雄様様なんだろうかね。

 まあいいさ。キザで古臭くてアホなのは俺もそう。


≪聞かせてくれよ、その運って奴を≫


 俺は胸にある激情を掴んで離さない。

 それはきっと、俺がこの半年以上の期間で培った『希望』で。

 誰よりも強く誰よりも大きい『力』だ。それは、笑顔とかいう安い値段で買えるが。

 その対価ははかりしれねえぜ。


 笑顔営業上等、お前らの幸せが俺の原動力だ。

 さっさと戦い終わらせて、みんなでハッピーエンドを迎えようぜ。



≪ヨークシャーの剣がいる。だから今からどうしても、彼に接触する必要があるんだ≫



≪……なにか策はある?≫




 余命まで【残り●▲■日】