頭から血をダラダラ流しているし、胸にも大きな傷を負っている。
彼は死んでいるはずだった。
なのに、毎日出社して、隣のデスクで仕事をしている。
顔が血まみれでも、悪臭を放つようになっても、ごく普通に働き続けている。
社長は彼を絶賛した。
死んでも働き続けるなんて、彼はまさに会社員の鑑かがみだ、と。