草原に横たわって、舞い落ちる雪を眺めていた。
危険で過酷な現場で働いてきたのは、突然の事故で妻子を失ったからだ。
あの時、僕の魂は死んだ。
このまま死んだとしても、少しも悔いはない。
このまま雪に埋もれてしまっても、僕の心は安らかである。
身体に降り積もっているのが、死の灰だったとしても。