近所で、花火大会が始まった。
ドンドンドドーン!
河川敷で見ている僕のところまで振動が伝わってくる。
立入禁止エリアなので、周囲に人はいない。
誰にも気兼ねなく見物できる。
まさに特等席だ。
火薬のにおいを嗅ぐと、昨年の夏を思い出す。
橋から川に転落し、急流にのまれて溺れ死んだ苦しみとともに。