一日目、王都の東端の宿に予定通りに到着する。
「王都の東端に来るだけでも一日かかるのですね。」
簡素な宿で簡素な食事。それでもジルと居れば何でも良かった。小さなベッドに二人で入る。
「おいで。」
ジルを抱き寄せる。ジルが俺の胸板に頬擦りする。ジルの身体を撫で、服の下に手を入れる。
「ダメ、です、テオ…」
ジルが言う。俺はジルに耳元で囁く。
「壁が薄いから声を出すなよ?」
そう言って俺はジルに覆い被さり、そこに指を入れる。
「……!」
ジルが身体を仰け反らせる。中は柔らかくヌルヌルと濡れている。俺は焦れて自分のものをその中に押し込む。
「……あっ…!」
ジルが小さく声を漏らす。
「ダメだよ、ジル、声を出したら。」
ジルが俺にしがみついて甘く息を切らす。俺は息を切らし、息を詰まらせ、高みに昇っていく。
「あぁっ…ジル…っ…!」
ジルを抱き締める。衣擦れの音とベッドの軋む音、甘い吐息で部屋が満たされる。頭の芯が痺れる。ジルの一番奥に押し込んで呻く。
「あぁ…」
ドクンと熱い飛沫が噴き出す。ジルはガクガクと身体を震わせる。中がキュウキュウと甘く痙攣する。
二日目の日程も予定通りに進んだ。
「二日目は夜営になる。」
俺が言うとジルが聞く。
「夜営というのは?」
そうか、と思う。
「ジルは夜営の経験無いよな。夜営というのはテントを張ってそこに陣を張る事を言うんだ。まぁ今は軍隊を率いている訳では無いから野営と言うべきか。」
すると外で警護していた騎士が言う。
「殿下、この辺りでいかがでしょうか。」
俺は馬車を停めさせ、馬車を降りて辺りを見回す。
「あぁ、この辺りで良いだろう。首尾よく行動しろ。」
テントが張られる。ジルは目を白黒させている。初めての経験なのだ、それも仕方ない。俺はそんなジルを見て微笑む。可愛い事この上無い。
「ここからまた一日かけて東端へ?」
ジルに聞かれて頷く。
「そうだよ。」
ジルは地べたに敷物の上に座ると言う。
「そこからまた三日かけて戻るんですものね、視察と言えど大変だわ。」
俺はジルの隣に座り、ジルを持ち上げて俺の膝の上に座らせる。ジルが不思議そうに俺を見る。俺は笑って言う。
「ジルを地べたに座らせるなんて、俺には無理だ。」
ジルは笑って聞く。
「貴方は良いの?テオ。」
俺は膝の上に乗せたジルの腰を抱く。
「俺は良いんだ。慣れている。」
ジルが聞く。
「行軍で?」
頷く。
「そうだ。テントさえ張らずに野宿もしたし、木の上で眠った事もある。」
ジルが驚く。
「木の上で?眠れるんですか?」
俺は笑う。
「訓練次第だな。眠ると言っても仮眠程度だ。」
ジルが辛そうな顔をする。
「私には経験が無いので分かりませんけど、テオは本当にお強いのですね。」
俺は笑う。
「体は頑丈だよ。周りの人間よりも大きいしな。」
食事を済ませた後、テントの外に出て警備態勢を確認する。テントは簡素だが、それなりに大きい。そして俺たちが寝泊まりするテントの周りはある一定の距離にもう一枚幕が張られている。その幕の外で騎士たちが小さなテントを張る。今回同行させたのは精鋭部隊では無く第二部隊だ。俺が王都を離れるので王都はマドラスを始めとした精鋭部隊を配置した。第二部隊と言えど第一騎士団の団員、皆、戦場を駆け抜けて来た猛者ばかりだ。警備の確認をし、テントに戻る。テントの中ではジルが髪を梳いていた。寝る時のネグリジェを着て。ジルに近寄りジルの背後から抱き締める。
「もう終わったんですか?」
ジルに聞かれジルの髪に顔を埋めて深呼吸する。
「あぁ。」
良い香りだ。頭がクラクラする。抱き締めているその手でジルの乳房を揉み、先端を刺激する。
「んっ…テオ…ダメ、です…」
柔らかいジルの身体を撫で回す。ジルが足を閉じている。これはもしかして…と思う。
「漏れそうなのかい?」
ジルは頬を染めて言う。
「どこでしたら良いか分からなくて…」
俺は微笑んで言う。
「そうか、悪かったな…おいで。」
ジルの手を取り、テントの外に出て裏側に行く。そこに大きな木が一本あって、その木の向こうは茂みだけ。幕はその木を始点としていた。木の根元に来てジルを抱き寄せジルと木を向かい合わせる。
「して良いよ。」
耳元で囁く。ジルが言う。
「ではテオはテントに戻ってください。」
俺はジルの体を撫で回しながら言う。
「嫌だ。」
そしてジルのネグリジェを捲り、下着を下ろし足の間に手を入れる。中に指を入れる。ジルが身体を仰け反らせる。
「中はもう濡れててすぐに入りそうだな。」
俺は自分のものをジルのそこに押し込む。
「……!」
尿意を我慢しているからなのか、中はキツキツでキュウキュウと俺を締め上げている。ジルは木に手を付いて体をビクビクと震わせている。優しく突きながらジルの突起を撫でる。
「あぁ…ダメ…」
ジルが力無く言う。ダメ押しに俺はジルの尿道を軽く刺激する。
「あぁ…漏れ…ちゃう…」
指先に温かい液体がじんわりと伝わる。あぁ、ジルが漏らしている…。俺の手にそれがかかっている…。一度漏れだしたそれは止まらず、少しずつその量が増える。俺は堪らずジルに腰を打ち付ける。ジルは漏らしながらガクガクと身体を震わせ既に達している。
「あぁ…!…出すよ…ジル、お漏らししてるジルに、出すっ…」
腰を一番奥に押し込んで熱い飛沫をジルの中に浴びせる。その瞬間、ビシャッとそれが勢い良く噴き出してジョロジョロと地面に落ちていく。あぁ何ていやらしいんだ。俺に突かれながらお漏らしをし、中に出されてガクガクと身体を震わせながら垂れ流す様にゾクゾクした。
身体を綺麗に拭き、着替える。ジルは恥ずかしそうにしている。そんなジルを抱き寄せる。
「恥ずかしかったかい?」
聞くとジルは俺の胸板に頬擦りして頷く。
「はい…」
俺は微笑んでジルの頭を撫でる。
「全部見たいんだ。ジルの全部。だから恥ずかしがらないで良いよ。」
ジルが俺の胸に顔を埋めたまま言う。
「私も全部見たいです…」
そう言われてドキッとする。
「俺のしてるとこが見たいのか…?」
ジルは顔を埋めたまま頷く。そう言われるとは思っていなくて、動揺する。
「ダメ、ですか?」
ジルが俺を見上げる。俺はその顔を見て言う。
「良いよ、ジルが見たいなら。」
地べたに置いた簡素な寝具。俺はそこに横になり、ジルを抱き寄せて俺の上に乗せ抱き締める。
「このまま眠るのですか?」
ジルは俺の上で聞く。
「そうだよ。ジルを地べたには寝かせられない。俺が嫌なんだ。だからこうして俺が抱いててやる。」
翌朝、目が覚めると上から声がする。
「おはよう、起きたかい?」
低くて艶やかな優しい声。見上げるとテオが微笑んでいる。
「おはよう、テオ…」
テオは宣言通り、一晩中私を上に乗せて眠ったようだった。
「重くは無かったですか?」
聞くとテオは笑う。
「重くなんか無いさ。ふわふわしてて柔らくてずっと抱いていられるよ。」
この人は何故、こんなにも優しいのだろう。
「さぁ起きよう。」
今回の視察は領地の東端であるアルギニアと王都を結ぶ道の建設が主題だった。俺たちが通って来た道を主軸にして道を通し、アルギニアの特産品であるモラセルの花とその実を流通させ、アルギニアに東端の砦を築こうと計画していた。モラセルの花は香りが甘く、香料として使われるし、その実は鎮痛や抗炎症の作用がある。だが王都までは遠く、なかなか流通していなかった。